古野電気、米国での時刻同期学会「WSTS 2026」に出展
古野電気株式会社は、2026年5月4日から7日までアメリカのワシントン州ベルビューで開催される時刻同期学会「Workshop on Synchronization and Timing Systems(WSTS)2026」に参加することが決定しました。このイベントは、米国の通信業界団体ATISが主催し、通信ネットワークや社会インフラに関する国際的なワークショップです。
WSTSの重要性
WSTSは、世界中の通信事業者、機器ベンダー、研究機関が集まり、次世代ネットワークを支えるための高信頼な時刻同期の在り方について議論が行われる場です。この会議の重要なテーマは、特に5Gや6G通信網、データセンター、金融取引システムなど、近年総合的に依存が高まっているGNSS(全地球測位システム)への依存をどう減らすかということです。そのため、古野電気はGNSSの補完や代替となる新たな時刻源を活用した技術開発に注力しています。
新たな取り組み
最近では、米国の宇宙系スタートアップであるXona Space Systems, Inc.と、同社が開発する低軌道衛星群を使用した次世代測位技術「LEO PNT」に基づく時刻同期ソリューションの開発に向けて基本合意書を締結しました。LEO PNTは、GNSSと併用することで性能向上を図ると同時に、新しい時刻同期手段としても期待されています。
出展内容の詳細
古野電気が今回のWSTSで展示予定の機器には、ノルウェーで開催されるGNSS妨害試験イベント「Jammertest」での評価を経た、時刻同期用のGNSS受信モジュール「型式:GT-100」と、ノイズ耐性を持つマルチGNSSアンテナ「型式:AU-500」が含まれます。また、次世代の測位技術への対応として、Xona社のLEO PNT信号に対応した受信機の試作機も併せて展示します。
さらに、GNSS信号の断絶時にも高精度の時刻供給を継続できるホールドオーバー機能を装備した、GNSS基準周波数発生器の後継機についても紹介が予定されています。これらの展示を通じて、異なる特性を持つ時刻源の適切な組み合わせがもたらす、高信頼の時刻供給技術開発に向けた意見交換が行われます。
今後の展望
古野電気は社会インフラを支える重要な基盤技術である時刻同期分野において、新たなニーズに応える技術開発を進め、サービスの信頼性向上に貢献すると述べています。これからも同社が展開する新しい技術に目が離せません。
展示会の概要
- - 名称:WSTS(Workshop on Synchronization and Timing Systems)2026
- - 会期:2026年5月4日(月)~7日(木)
- - 会場:米国 ワシントン州ベルビュー
- - 主催:ATIS(Alliance for Telecommunications Industry Solutions)
- - 公式サイト:WSTS公式サイト
まとめ
古野電気は、革新的な技術と信頼性を追求し続ける企業です。ワシントン州でのWSTS 2026への出展は、その革新性と業界への影響力を示すものとなるでしょう。