韓国の学生が描く「長崎生活」
長崎県の対馬市や長崎市を舞台にした短編映像『アンニョン、長崎生活。』が完成しました。これは、釜山外国語大学の学生6名がシネマカメラを用い、日本の地方都市での生活を描いた作品です。彼らは映像制作の専門スタッフと共に、助監督や撮影、録音、美術、制作、記録、そして出演という役割を分担し、その経験をもとに日本での未来を想像しています。
制作の背景
このプロジェクトは、2026年7月に行われた「クリエイティブCAMP2026」という国際教育連携事業の一環として実施されました。参加学生たちは、釜山外国語大学で学ぶ中で、韓国から日本へ渡り、地方企業で新社会人として奮闘する若者の日常をテーマにした映像を作り上げました。
研修初日には、実際に韓国から日本で働く先輩社員との交流を通じて、リアルな社会人生活について学び、地域企業との接触を通して日本の文化を体感しました。この体験を基に、日本での社会人生活を描く物語が創られたのです。
短編映像の内容
『アンニョン、長崎生活。』は、言葉や文化の違いに戸惑いながらも、仕事や地域の人々との関わりを通じて成長していく一人の韓国人若者の物語です。坂道や路面電車が揺れる長崎の街並みの中で、最初は「外国から来た若者」として感じていた距離感が、少しずつ縮まっていく様子が描かれています。この映像は、ただの観光地としてではなく、ここで働くこと、暮らすことの意味を考えるきっかけを提供するものです。
日本での社会人生活に対する理想や期待を具体化し、将来の自分をどう描くかを考えるための重要な一歩となっています。
舞台となったロケ地
対馬市の厳原町や長崎市の東山手一帯で撮影されたこの作品は、ただの観光地の映像ではなく、地域の人々の日常生活や歴史も反映されています。特に十王小路や東山手十二番館は、長崎の歴史的背景を映し出す重要な舞台です。学生たちは、地域に根ざしたストーリーを構築し、日常の中の非日常を抽出しました。
参加学生の役割と成果
今回のプロジェクトでは、実際の映像制作を経験しながら、各自の役割に責任を持って取り組む姿勢が重視されました。助監督や撮影担当は、技術的なスキルを磨き、録音担当は音声の重要性を学びました。このようにして、一人ひとりが自分の専門的役割を果たしながら、共同で一つの作品を作り上げました。
成果発表会の開催
クリエイティブCAMP2026の成果発表会が2026年9月30日に釜山外国語大学で行われ、完成作品の上映とともに、制作過程の振り返りが行われる予定です。学生たちは、自分が学んだことや感じたことを共有し、観客とともに作品について考察を深める機会となります。
未来への想像
このプロジェクトを通じて、韓国の学生たちは「日本で働く自分」を実感し、それに向けたキャリアの構築を考える機会を得ました。長崎の地で育まれる豊かな経験や、人との交流を通じて、若者たちは未来への扉を自ら開かれたのです。今後も、こうした国際協力の取り組みが新たな理解と友情を育むことを期待しています。日韓の若者たちが共に未来を描ける社会が実現することを願っています。