糖尿病患者を支援する新アプリ『Steplife』が資金調達を実施

株式会社セカンドハートは、地元のエンジェル投資家から資金調達を受け、糖尿病患者のウェルビーイング向上を目指すアプリ『Steplife』の開発を加速させると発表しました。

資金調達の背景

同社は、京都府長岡京市に本社を構え、代表取締役の石田幸広氏が率いる企業です。『Steplife』は、糖尿病患者がスマートフォンのカメラを使って足の健康状態をチェックできるアプリで、医療機関との連携を強化し、足病の早期発見や自己管理能力の向上を目指しています。このアプリ開発に必要な資金を、地元エンジェル投資家からの調達で確保し、より多くの患者にこのサービスを提供するための取り組みが進められます。

『Steplife』の機能

『Steplife』は、患者が自宅で手軽に足の状態を確認できるツールとして設計されています。ユーザーは、アプリを通じて撮影した足の画像を専門医に送信し、その結果をもとに適切なアドバイスを受けられるようになります。これにより、患者の自己管理が強化され、足病を事前に察知できる可能性が高まります。

企業のミッションとビジョン

株式会社セカンドハートは、糖尿病患者の足を守り、足切断をゼロにすることをミッションに掲げています。また、「足は第二の心臓」という考え方から新たに名付けたこの企業名には、患者の生活の質を向上させるという意志が込められています。2023年12月には、社名を「石田プロダクツ合同会社」から現在の社名に変更し、事業の目的を明確化しました。

外部からの評価

現在、株式会社セカンドハートは、ASEAN地域での糖尿病による足切断に注目し、医療機器業界への参入を目指しています。2022年には、始動Next Innovator 2022のDEMO DAYファイナリストに選出され、さらには2023年7月にはグローバルイノベーター創出プログラム J-StarXに参加し、シリコンバレーへ派遣される機会も得ています。これらは、外部から高い評価を受けている証でもあります。

今後の展望

『Steplife』は2024年3月の正式ローンチを視野に入れ、現在開発の最終段階にあるとのことです。石田代表取締役は、「この資金調達を経て、我々はより多くの糖尿病患者の生活の質向上に貢献していく」とコメント。将来的には、多くの患者にとって『Steplife』が不可欠なツールとなることを目指しています。