三和建設のかき氷ステーションが熱中症対策の救世主に
三和建設株式会社は、今年も熱中症対策として「かき氷ステーション」を茨城県古河市と兵庫県加古川市の建設現場に設置しました。2025年の夏も暑さが続く予測のもと、作業員の健康を守るための取り組みが再び注目されています。
早くも猛暑予想の梅雨
例年と違い、今年は早い梅雨入りが見られ、特に九州南部では5月16日に梅雨入りしました。これに続いて高温多湿の天候が全国的に続く中、気象庁は今年の夏が高温になるとの予測を立てています。偏西風の影響で、暖かい湿った空気が流入しやすくなっているためです。
かき氷ステーションの誕生物語
この「かき氷ステーション」は、約10年前に三和建設の現場所長が発案しました。作業員が出勤前に氷を買う姿を見たことをきっかけに、作業環境を改善しようと製氷機の導入を決めたのが始まりです。その後、現場からの要望に応じ、かき氷機も加わり、今や現場の“夏の風物詩”として多くの支持を得ています。
フル稼働するかき氷ステーション
今年は、最大15Kgの氷をストックできる製氷機がフル稼働しており、現場では連日かき氷が大人気です。加古川市のある現場では、いちご味が特に好評で、初日には練乳が早々と品切れになるほどの盛況ぶり。作業員たちの間では、朝礼での話題にもなり、かき氷が日常の楽しみとなっています。
アイススラリーの導入
最近では、氷の粒を含む飲料「アイススラリー」が注目されており、作業前の体温管理に効果的です。三和建設のかき氷ステーションも、このアイススラリーの考えを取り入れており、建設現場独自の冷却手段として機能しています。
多角的な熱中症対策
三和建設は、かき氷ステーションに加え、熱中症予防にむけた様々な対策を行っています。自社開発のゼリーやウェアラブルデバイスの配布も行い、作業員の健康維持に努めています。具体的な取り組みには、クーラー完備の休憩所やトイレ、瞬間冷却パックなど、充実した環境を整える施策が含まれます。
知識と技術で作業環境を支える
2025年6月1日より労働安全衛生規則の改正により、熱中症対策が義務化されます。特に、暑さ指数が高い環境下で長時間の作業が行われる建設現場は、特に注意が必要です。三和建設の取り組みは、業界内における模範とされるべきものとして評価されています。
医師の視点からの評価
産業衛生コンサルタントの川島恵美氏も、三和建設の作業環境改善への取り組みを評価し、現場ごとの最適な対策を講じ続けることが重要だと指摘しています。こうした施策が広く共有されることで、建設業界全体が進化することを期待しています。
企業概要
三和建設株式会社
- - 代表者:森本尚孝
- - 所在地:大阪府大阪市淀川区木川西2丁目2番5号
- - 設立:1947年5月
- - URL:三和建設公式サイト
結論
熱中症対策は、作業員の健康を保つための重要な施策です。今後も三和建設は、現場の声を反映した取り組みを行い、これからも安心・安全な作業環境を提供していく所存です。