末沢発電所リパワリング
2023-04-21 15:00:02

老朽化発電所の再生へ:Jパワー、末沢発電所リパワリング工事開始、出力向上と環境保全の両立を目指す

老朽化発電所の再生:Jパワー、末沢発電所リパワリング工事開始、出力向上と環境保全の両立を目指す



1958年の運転開始以来、60年以上もの間、地域に貢献してきた末沢発電所。老朽化が進む設備の更新に向け、Jパワーは本格的なリパワリング工事を開始しました。

設備更新と出力向上



今回の工事では、水車や発電機といった主要設備を一括更新。これにより、発電所の信頼性を高め、運用効率の向上を目指します。特に注目すべきは、Jパワーが独自開発した新型水車の導入です。この新型水車は、最大使用水量を毎秒6.2トンから8.6トンへ増加させることを可能にし、発電出力を1,500kWから2,200kWへと大幅に向上させます。発電電力量の増加も期待でき、地域への電力供給をより安定的に行えるようになります。

環境保全への配慮



Jパワーは、今回の工事において環境保全にも積極的に取り組む姿勢を示しています。地元住民や関係機関との連携を密にし、工事による環境への影響を最小限に抑える対策を徹底します。安全面についても、最優先事項として取り組み、事故防止に万全を期します。

カーボンニュートラルへの貢献



末沢発電所のリパワリング工事は、Jパワーが掲げる「J-POWER BLUE MISSION 2050」におけるカーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一環です。再生可能エネルギー事業の拡大を推進することで、脱炭素社会の実現に貢献していく方針です。末沢発電所は、Jパワーがこれまで取り組んできた5件のリパワリング工事の後継として、6件目の事例となります。

発電所概要



  • - 所在地:新潟県魚沼市
  • - 出力:1,500kW(1号機と2号機の合計出力)
  • - 最大使用水量:毎秒6.2トン(工事後:毎秒8.6トン)
  • - ダム:平石取水ダム(堤長38.5m、高さ11m)
  • - 運転開始:1958年2月

工事完了時期



工事は順調に進めば、2024年11月に完了し、運転を再開する予定です。

まとめ



末沢発電所のリパワリング工事は、老朽化した設備の更新による出力向上と、環境保全への配慮、そしてカーボンニュートラルへの貢献という、複数の目標を同時に達成しようとする、Jパワーの取り組みの象徴と言えるでしょう。今後の進捗にも注目が集まります。

会社情報

会社名
電源開発株式会社
住所
東京都中央区銀座6-15-1
電話番号

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