高校生が未来に挑む「Kamimi」
神社文化を現代に合わせた形で発展させるアプリ「Kamimi」が、高校2年生によるプロジェクトとして注目を浴びています。このアプリは、神社参拝と若者に人気の「推し活」を融合し、神社文化をより身近に感じられる新たな体験を提供します。
神社と推し活の出会い
「Kamimi」の特徴は、訪れた神社に祀られている神様をイラストで表現し、それをキャラクターとして楽しむことができる点です。これにより、ユーザーは神社の歴史や文化を楽しみながら学ぶことができます。また、アプリ内では参拝の作法や神様に関する情報がわかりやすく紹介されており、外国人観光客にも配慮した多言語対応機能も用意されています。
このアプリは、神社だけでなく、その周辺地域の活性化も目指しています。特に地元の店舗と連携し、商品購入によって獲得できる「Kamimiポイント」を利用することで、地域経済を活性化し、神社文化の持続可能性を高める仕組みとなっています。
実績と成果
現在「Kamimi」は、貴船神社、難波八阪神社、清見原神社の3つで導入され、わずか5ヶ月で19,000人以上のアクセスを記録しています。これは高校生の柔軟な発想とITのスキルが融合した素晴らしい成果と言えるでしょう。
消滅する神社文化の危機
しかし、神社文化には深刻な問題も存在します。毎年約100社もの神社が消滅しており、2040年にはその数が4割に達すると予測されています。後継者不足や低年齢層の参拝者の減少が主な要因ですが、これに対して「若者に神社文化を分かりやすく伝える手段が不足している」と感じた高校生がこのアプリを開発しました。
Kamimi開発の背景
開発者は小学生の頃から神社巡りを楽しんできた段階で、「日本らしさ」を友人たちにも伝えたいと考えました。しかし、友人からは関心を持たれず、文化を楽しむ機会が減っていることに気づきました。その問題意識から「Kamimi」が生まれました。
彼女は高等学校での学びを活かし、IT専門学校で開発に取り組む中で、講師や地域の専門家からのアドバイスを受けつつ、会社設立に向けた準備も進めています。
革新的な取り組みと今後の展望
「Kamimi」は、神社と推し活という新しい視点から伝統文化を未来に繋ぐための挑戦です。最近では、その革新性が評価され、第14回ウーマンズビジネスグランプリ2025 in 品川への出場が決定しました。これからも様々なイベントや展示を通じて、若者や外国人に愛される神社文化を作り上げることを目指していきます。皆さんも「Kamimi」の挑戦にぜひご期待ください。
イベント詳細
- - 日時: 2025年2月23日(日)13:30~17:15
- - 場所: 品川区立五反田産業文化施設シティホール&ギャラリー五反田
- - 主催: 第14回ウーマンズビジネスグランプリ2025 in 品川実行委員会
このように、若者の積極的な取り組みが文化を守り、未来を作っていく力を持っていることを、このプロジェクトは示しています。今後の「Kamimi」にぜひ注目してください。