バリアフリーの価値
2021-10-06 11:00:07
新たな価値を創造する「バリアフリー認証推進運動」
新たな価値を創造する「バリアフリー認証推進運動」
日本には約872万人の障害を持つ人々がいます。その中には436万人の身体障害者が含まれ、彼らと同行する家族や友人たちも同様に、社会の中で無視されがちです。しかし、この問題を解決しようと立ち上がったのが、一般社団法人Ayumiが推進する「バリアフリー認証運動」です。
この取り組みは、飲食店を中心とした店舗運営において、身体障害者に対するバリアフリー対策の重要性を認識させ、さらに認証制度を通じて店舗の集客力を高めようとするものです。
障害の認識を変える
多くの人が「障害があるからできない」と考えてしまいますが、Ayumiはその偏見を打破するために活動しています。彼らの分析によると、身体障害者は気に入った店舗に対するリピート率が健常者よりも2.8倍高く、さらに9割の身体障害者が外出時に同行者を伴うことが示されています。これは、店舗にとって大きな商機として受け入れられるべきです。
調査と認証がもたらす影響
Ayumiは、店舗に対して物理的なバリアフリー状況やスタッフの対応を評価し、その結果を基にインフォメーションを提供します。この情報は、Ayumiが運営するメディアやSNSを通じて広く発信され、店舗は自社のウェブサイトでリンクを共有することも可能です。これにより、店舗のバリアフリーへの取り組みを顧客に周知することができます。
店舗と身体障害者のWin-Win関係
この運動によって、白紙の状態だった872万人のターゲット層の存在が浮き彫りになり、一般的な集客施策では見落とされていた潜在的な顧客を意識することが求められます。さらに、Ayumiが提供する調査や認証は、障害者自身が行うため、雇用の創出にも寄与します。
店舗側は、社会的な認知向上を図るためにコストを負担しますが、その実態は障害者雇用の促進に貢献することになります。これはCSR活動の一環としても評価されるべきです。
Ayumiの目指す未来
Ayumiが掲げる「障害を価値に変える」という理念の下、身体障害者と店舗が共に成長し、社会全体の認識を変えていくことを目指します。そのためには、今後の取り組みに対する社会の協力が不可欠です。特に、バリアフリー認証者は全国各地にわたって活動を展開しており、多くの店舗との連携を図っています。
現在、彼らが関わっている地域には、北海道、宮城、茨城、千葉、神奈川、東京、兵庫、大阪、岡山、沖縄が含まれています。この広範なネットワークが、全国レベルでの認識向上を実現するのです。
今後、Ayumiの活動がどのように社会の中で浸透していくのか、我々は注視したいと思います。身体障害者が持つ経験と感覚を価値として捉え、新たなビジネスチャンスが生まれる未来を期待しています。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人Ayumi
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前六丁目23番4号 桑野ビル2階
- 電話番号
-
03-6778-2636