2025年1月7日から10日まで、ラスベガスで開催されるCES 2025で、パイオニアが二輪車市場向けの革新的なコネクテッドソリューションを展示します。本展示は、二輪車の安全性と快適性を向上させることを目的にしたもので、同社の技術的な進歩と提携先であるHERE Technologies、Microsoftの取り組みも紹介されます。
現在、二輪車業界は急成長しており、2032年までに年平均成長率6.5%が期待されています。特にアジア太平洋地域が市場の60%以上を占め、EV(電動車両)やコネクテッドサービスの進化が進行中です。これに応じてパイオニアは、ライダーの安全性や利便性を高めるコネクテッドソリューションの提供を通じて、業界全体の発展に寄与していく方針です。
CES 2025での展示内容
1.
二輪車用ドライブレコーダーとeCallソリューション
AI技術を活用したクラッシュ検出機能が搭載された、小型ドライブレコーダーとeCallソリューションを紹介します。事故発生時には自動的に緊急通報が行われ、ライダーの安全をサポートします。
2.
Vision AIによる交通事故映像分析クラウドプラットフォーム
ドライブレコーダーで取得した事故映像やデータを基に、交通事故の要因や過失割合を分析するAIソリューションも展示されます。これにより、事故防止への一助となります。
3.
スマートクラスターおよびスマートディスプレイ
純正向けのスマートクラスターや後付けのスマートディスプレイなど、ライダーを支援するさまざまなデバイスが提案されます。「RIDE CONNECT SDK」を活用し、スマートフォンと二輪車のシームレスな連携を通じた新しいユーザー体験も期待されています。
4.
二輪車専用HMI
ライダーが直感的に操作できるHMI(Human Machine Interface)ソリューションも展示され、操作感を大幅に向上させる音声HMI「VOICE TAP」や、マイクロソフトのAzure OpenAI Serviceを用いたモビリティエージェントサービスが注目されます。
公式コメント
HERE Technologiesの副社長であるディオン・ニューマンは「パイオニアとの協業を通じて、革新を二輪車ライダーに提供したい」と述べており、マイクロソフトのダヤン・ロドリゲスも「生成AIサービスを活用した新しいモビリティソリューションの創造に向けた取り組みを進めていく」とコメント。
また、パイオニアの執行役員、種澤成治は「二輪車の未来を見据えた革新的なソリューションを提供し、ライダーの安全性と快適性を向上させることを目指している」と語りました。パイオニアは、今後も“Smart&Safety Ride”をテーマに、業界のリーディングカンパニーとしての存在感を示していく予定です。