寳林寺東輝庵展
2024-07-18 17:18:23

横浜の禅文化に触れる!寳林寺東輝庵展が横浜市歴史博物館で開催

横浜の禅文化を体感!寳林寺東輝庵展が横浜市歴史博物館で開催



横浜市歴史博物館では、令和6年9月14日(土)から11月10日(日)まで、特別展「寳林寺東輝庵展 横浜の禅―近世禅林のルーツ」を開催いたします。本展では、横浜・永田の地で栄えた禅文化に焦点を当て、近世禅林のルーツを探る貴重な機会となっています。

横浜・永田の地に花開いた禅文化



寳林寺は、横浜市南区永田にある臨済宗円覚寺派の寺院です。鎌倉円覚寺102世・大雅省音を開山とし、当初は宝池庵と呼ばれていました。歴代の住職は円覚寺の前住が務め、隠居寺として機能していました。

しかし、その後は荒廃し、永田村の名主・服部玄庵道甫が開基して再建され、延宝元年(1673年)頃に寳林寺となりました。その後、18世紀中頃には、近世禅宗史上重要な人物である月船禅慧が寳林寺内に東輝庵を建立し、その拠点として活動しました。

東輝庵には、鎌倉円覚寺中興の祖と言われる誠拙周樗をはじめ、仙厓義梵、峨山慈棹、物先海旭など、多くの名だたる禅僧が集まりました。彼らは、東輝庵を拠点に修行や研究を行い、禅文化を大きく発展させました。

近世横浜の禅、初の本格的な紹介



本展では、開港以降のイメージが強い横浜ですが、それ以前の近世に華開いた「横浜の禅」の魅力を、初めて本格的に紹介します。

見どころは下記の通りです。

  • - 近世臨済宗中興の祖と言われる白隠と双肩を並べる古月禅材、その系統に属した月船禅慧、そして永田村に博多聖福寺の仙厓義梵、仙台瑞鳳寺の古梁紹眠、鎌倉円覚寺中興の祖誠拙周樗ら、多くの俊秀を育てた、東輝庵の諸師。
  • - 月船が五山派であった円覚寺末の寺院内に庵居して、その世代を兼ねたこと、東輝庵から円覚寺住持となる諸師が多かったことは、臨済宗史上特筆すべきことです。
  • - 寳林寺のもととなる本庵である龍隠庵に伝わる本尊《聖観音菩薩》、《大雅省音像頂相絵画》、《大雅省音像頂相彫刻》など、初公開となる作品を紹介。
  • - 平成3年に横浜市指定文化財(歴史資料)に指定された「東輝庵諸師資料」を、まとまって紹介するのは初めての機会となります。
  • - 東輝庵の住持となった祖師の頂相絵画や鎌倉円覚寺中興の祖誠拙周樗の禅画・墨蹟などを展示。
  • - 「寳林寺東輝庵」に集った禅僧等の描いたこと禅画も紹介します。禅画は、法会や布教のため、また悟りの証として制作されました。
  • - 東輝庵の禅林文化と隣接した保土ヶ谷宿との密接な交流を紹介します。

禅文化をより深く理解できる関連イベントも充実



本展では、展示だけでなく、関連イベントも多数開催されます。

  • - 特別講演会「鎌倉の禅」: 臨済宗円覚寺派管長横田南嶺老師による講演会
  • - 連続講演会: 「かわいい禅画」「円覚寺の仏像と寳林寺」「近世禅林の祖師像―描かれた祖師のすがた―」など、テーマ別に専門家による講演会
  • - ギャラリートーク: 担当学芸員による展示解説
  • - ワークショップ: 日本画ワークショップ、坐禅ワークショップなど、体験を通して禅文化に触れる機会
  • - 歴史さんぽ: 保土ヶ谷宿と寳林寺を歩くツアー
  • - 「東輝庵」特別御朱印: 展覧会を記念して東輝庵の特別御朱印を授与

これらのイベントを通して、禅文化をより深く理解することができます。

横浜の禅文化に触れる貴重な機会



本展は、横浜の禅文化を深く理解する貴重な機会です。歴史資料や美術作品を通して、近世禅林の源流をたどり、禅文化の魅力に触れてみましょう。

会期: 令和6年9月14日(土)~11月10日(日)
開館時間: 9時~17時(入館は16時30分まで)
休館日: 月曜日(ただし9月16日、9月23日、10月14日、11月4日は開館)、9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火)
会場: 横浜市歴史博物館 企画展示室
観覧料: 一般1,000円、高校・大学生700円、小・中学生および横浜市内在住65歳以上300円(特別展単券)

詳細は横浜市歴史博物館のホームページをご確認ください。


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会社情報

会社名
公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団
住所
神奈川県横浜市都筑区中川中央1-18-1
電話番号
045-912-7771

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