ふじみ野市の最先端防災訓練
ふじみ野市は、令和6年11月10日(日)に実践的な総合防災訓練を実施します。この訓練では、「防災情報共有システム」と「ふじみ野市総合防災情報システム」という最新技術を活用し、災害時における迅速な対応と情報共有の重要性を確認します。
訓練の目的と背景
従来の災害対応では、紙の資料や手書きの地図を使っての情報共有が行われていました。音声通話も重要な手段でしたが、こうした方法では情報の伝達に時間がかかることも少なくありませんでした。そのため、ふじみ野市では新たに2つのシステムを導入し、映像や画像情報をリアルタイムで管理・共有できる環境を整えました。
導入システムの概要
新たに導入された「防災情報共有システム」は、電子作戦テーブルや6面の大画面モニター、電子黒板、タブレットを駆使して、災害現場からの映像や情報を一元管理します。これにより、発災状況の瞬時の把握と、続く意思決定が迅速に行えます。また、「ふじみ野市総合防災情報システム」では、時系列や地図、気象などの情報をまとめてリアルタイムに提供します。両システムの連携によって、災害時の情報共有が効果的に行えるようになります。
訓練の実施体制
訓練は、ふじみ野市役所の災害対策本部を中核に行われます。地域の防災拠点と合わせて、全20カ所の指定避難所及び市内全域で協力体制を強化し、災害発生時の3層構造のつながりを確認することが目的です。
- - 災害対策本部: 本部では、新しい情報共有システムを用いての情報整理と発信が行われます。
- - 地域防災拠点: 自衛隊や警察、消防などと協力し、炊き出しや物資の搬入出訓練を実施します。また、起震車体験や道路啓開訓練も予定されています。
- - 地区対策本部: 自主防災組織と市民が連携し、炊き出しや避難などの自主訓練を行います。
市民への新しい情報発信
令和7年度には、収集した防災情報を市民がわかりやすく理解できるようなポータルサイトが公開される予定です。このポータルサイトにより、市民は最新の防災情報を容易に得られるようになるでしょう。
まとめ
ふじみ野市で行われるこの防災訓練は、最新のシステムを駆使した初の試みとして注目されています。災害に対する備えは、ただ過去の経験から学ぶだけではなく、技術の進化を取り入れることで新たなステージへと進化し続ける必要があります。市民全体が参加し、協力することで、地域の安全を守る意義が深まることでしょう。是非この機会に、防災について関心を持ってみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ
詳細に関する問い合わせは、危機管理防災課(電話:049-262-9017)までお願いします。