ThoughtSpotが日本法人を設立
2012年に米パロアルトで設立されたThoughtSpotが、ついに日本法人を設立しました。これは、検索とAIを用いた企業向けの分析プラットフォームを提供するプロバイダーとしての一歩です。ThoughtSpotの製品は、これまでに小売業や金融サービス、通信、製造業、製薬業界などで広く導入されており、今回の日本法人設立により、国内でもそのサービスを提供できる運びとなりました。
市場環境の変化
ビジネスシーンにおけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性が増す中、企業は競争力強化に向けてデジタル戦略を進めています。しかし同時に、データの複雑化や増大に伴いデータサイエンティストの不足が深刻な課題となっています。従来、ビジネスユーザーがデータ分析を依頼する際、専門の分析者に依頼することが一般的でした。そのため、データ分析には通常数日かかり、迅速な意思決定が難しい状況が続いていました。このような中、企業はIT投資に見合った成果を得ることが困難であったのです。
ThoughtSpotのソリューション
ThoughtSpotは、従来のBIツールとは一線を画す新たなデータ分析プラットフォームを提供します。このプラットフォームの大きな特徴は、ビジネスユーザーが直感的な検索インターフェースを使って、自らデータに関する質問をしたり分析を行ったりできる点です。ユーザーはキーワードを入力するだけで瞬時に分析結果を得ることが可能になります。
さらに、ThoughtSpotのAI機能によって、自動的にデータを解析し、ビジネス上の意思決定に役立つインサイトが提供されます。これは、データサイエンティストがいない企業でも、データを活用できる環境を実現することに寄与します。独自の高性能アーキテクチャにより、ThoughtSpotは数十億行の膨大なデータでも、パフォーマンスを落とすことなく処理が可能です。これにより、企業は全量のデータを基に分析を行うことができるようになります。
目指す未来
ThoughtSpotのCEOであるスディーシュ・ナイアは、日本法人設立について「日本企業は多くのデータから真のビジネス価値を引き出すことが求められている」と述べています。また日本の社会全体での人材不足の懸念もある中、ThoughtSpotはビジネスユーザーがデータを自由に扱える環境を構築し、企業がDXを加速できるよう支援することを目指しています。
同社のカントリーマネージャーである水嶋ディノは、データを迅速に活用し、即時に成果を出せる環境作りが重要であると強調しています。これらの取り組みにより、ThoughtSpotはグローバル市場における日本企業の競争力を高めていく意向を示しています。
ThoughtSpotとは
ThoughtSpotは経営者から現場の従業員まで、データからインサイトをスピーディに提供できるプラットフォームとして評価されています。自然言語を用いた検索機能を活かし、Googleのような感覚で数十億行のデータを即時に分析可能です。AIを活用することで、思いもよらない質問にも的確なインサイトを返すため、企業の意思決定プロセスを革新します。
具体的な利用企業には、7-11やHulu、Daimlerなどが名を連ね、さらに2019年のGartnerによるMagic Quadrantでリーダーに選定されています。ThoughtSpotは企業がファクトドリブンに意思決定できる世界を実現するための役割を担っています。
詳しくは、ThoughtSpotの公式ウェブサイトをご覧ください。
ThoughtSpot公式サイト