札幌で楽しめる牛乳の飲み比べ
北海道札幌市のイビススタイルズ札幌が、別海町と日高町の牛乳飲み比べを提供しており、特にインバウンド客に好評を博しています。この取り組みは、朝食メニューの一環として2023年4月に開始され、2024年6月からは日高町の牛乳もメニューに加わりました。
さらなる牛乳の消費拡大に向けて
この飲み比べは、牛乳の消費を促進することを目的としており、2023年の導入以来、消費量は驚くべき約10トンに達しました。特に、一般的に牛乳の消費が落ち込みやすい夏休みや年末年始においても、ホテル内での牛乳消費は他の時期の約1.5倍に達しています。
支配人の森田雅春氏は、別海町出身であることから、この取り組みに特別な思いを持っており、「べつかいの牛乳屋さん」というブランド名で、様々な牛乳を提供し続けています。2024年の1年間に消費される牛乳の量は、別海町の牛乳が約4,967リットルで、学校給食が休みとなる時期でも、その人気を証明しています。
牛乳を活用した多彩なメニュー
牛乳は飲むだけではなく、シェフが手がける多彩な料理にも活用されています。ほうれん草のペンネ、エビのグラタン、春キャベツのクリームニョッキなど、様々な料理に使われ、レストランのメニューを豊かにしています。また、200ミリリットルのコーヒー牛乳も新たに導入し、バリエーションが広がりました。
日高町の牛乳の追加提供
2024年6月から追加された日高町の牛乳は、コクが強く濃厚な味わいが特徴です。特に、インバウンド客が自身の持参した牛乳と比較できるような体験を提供することで、より一層の楽しみを提供しています。サービスの一環として、牛乳はピッチャーで提供され、利用者は自らの好みで飲み比べができるよう配慮されています。
フードロス削減への貢献
日高町の牛乳は、長期保存が可能なため、急増する朝食ブッフェの需要に応えるものとなっており、フードロスの削減にも寄与しています。毎日異なる利用者が訪れるホテルの特色を活かし、食品の無駄を減らす取り組みが進められています。
生産者への支援の意義
森林氏は、「牛乳の生産者は現在、厳しい経済状況に直面しています。このような背景から、今後もおいしい牛乳を楽しんでもらうことと生産者の支援を両立させた取り組みを続けていきたい」と述べています。こうした取り組みは、地域経済への貢献にもつながるものです。
まとめ
イビススタイルズ札幌は、新しい試みを通じて牛乳の素晴らしさを伝え、地域と生産者を支援する素晴らしい例となっています。訪れるすべてのお客様に楽しんでいただけるよう、これからも様々な取り組みを展開していくことでしょう。