小中学生は「自分がどう見られているか」を気にしている! - 博報堂教育財団の調査結果 -
公益財団法人博報堂教育財団の調査研究機関であるこども研究所は、全国の小学4年生から中学3年生を対象に、「人からどう見られたいか」に関する調査を実施しました。
調査結果によると、実に7割以上の小中学生が「自分がどう見られているか」を気にしていることが判明しました。特に女子は、小学生では73.3%、中学生では83.3%と、男子よりも高い割合で「気になる」と回答しています。
気になるのは、親や先生よりも、同世代の友人からの目です。9割近くの子どもたちが「仲のいい友だち」の目を気にしていると回答し、その次に「知っている子」を挙げています。
「見られたい自分像」は?
では、小中学生はどんなふうに見られたいと思っているのでしょうか?
調査では、約半数の子どもたちが「見られたい自分像」を持っていることがわかりました。年代や性別で違いが見られ、男子よりも女子、小学生よりも中学生が「見られたい自分像がある」と回答しています。
「やさしそう」に見られたい!
「見られたい自分」を表す言葉として、最も多かったのは「やさしそう」で、47.5%の子どもたちがそう答えています。
続くのは「明るい」(35.5%)、「親しみやすい」(31.5%)です。
性別で見ると、男子では「おもしろそう」が女子よりも高い割合で挙げられています。
属性別では、小学生男子は「やさしそう」が1位ですが、「強そう」もランクイン。中学生男子では「かっこいい」が1位となり、「やさしそう」は3位に下がります。女子では、小学生女子は「かわいい」がトップですが、中学生女子では「かわいい」よりも「センスがいい、おしゃれ」が上位にランクインしています。
調査結果から見えてくること
今回の調査結果から、小中学生は周囲の目を意識し、特に同世代からの評価を気にかけていることがわかります。また、年代や性別によって「見られたい自分像」に違いがあることも明らかになりました。
子どもたちの「見られたい自分」を理解することは、彼らの成長を支援する上で重要なポイントです。親や先生は、子どもたちの言葉に耳を傾け、彼らの気持ちを理解しようと努めることが大切です。