新年のご挨拶と2023年の生成AIの進化
あけましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、新年をどのようにお迎えでしょうか。昨年は多くの方々のご支援を賜り、心より感謝申し上げます。新しい年の始まりにあたって、昨年の振り返りを通じて、特に生成AIの進化について考察してみたいと思います。
2022年は、生成AIの技術が予想以上のスピードで進化した年でした。一連の進展は、私たちの世界に重大な影響を与えており、特に「人を支援する存在」から「人の役割そのものを問い直す存在」へと変化していることを感じます。プログラミングやデザイン、音楽などのクリエイティブな領域においても、生成AIの利便性が広がり、多くの専門的なスキルが再考される必要が生じています。
新卒の採用基準や働き方も、今までの常識が通用しなくなりつつあります。AI技術が進化を続ける中で、私たちはまさに「働き方の地殻変動」を迎えているのです。IT業界においても、生成AIが自然に業務に組み込まれ、それが現実になってきました。
私たちもこうした変化を受け止め、事業を進化させるための施策を講じています。生成AIに伴い、偽造や改ざんのリスクが高まっている中、社会課題である「無防備PDF」に対応するために、新たにデジタルトラストサービス「Trustee」を市場へ投入しました。このサービスは、業界で最速とされる1,000文書を1秒でタイムスタンプする能力を持っています。これにより、多くの方々から大きな反響をいただいております。
さらに、従来は専門的なスキルが必要だったデータ分析も、生成AIを利用することで自然言語での問いかけが可能となり、安定した分析や可視化が実現できるようになっています。その一例が、データ活用プラットフォーム「MotionBoard」です。これにより、ビジネスのあり方が根本から変わりつつあるのです。
2026年には、私たちの祖業である帳票基盤ソリューション「SVF」が30周年を迎えます。これは新たな挑戦の年でもあり、これまで培った基盤技術と信頼を活かし、次のステップへと進んでいく所存です。生成AIの導入が進む中でも、公共や金融といった領域で「間違いが許されない」とされる場面において、どのように生成AIを活かすかが今後の課題となります。
最終的な意思決定は人間が行うということを胸に刻み、私たちは引き続き「AIには何ができ、人は何を担うべきか」を見極め、小規模な領域にも果敢に挑戦していくつもりです。お客様やパートナーの皆さまと共に、生成AIを正しく理解し、その知見を競争力に結びつけるプラットフォームを提供してまいります。
本年も変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
ウイングアーク1st株式会社 代表取締役 社長執行役員 CEO 田中 潤