キャリアオーナーシップとはたらく未来コンソーシアム 第4期の始動
2024年度、キャリアオーナーシップとはたらく未来コンソーシアムが新たな一歩を踏み出しました。このコンソーシアムは、企業とそこで働く個人が共に成長していく新しい関係性を築くことを目的としており、今回48社がチームになって活動をスタートします。
キャリアオーナーシップ経営の重要性
「キャリアオーナーシップ」とは、自分のキャリアを自らが主体的にどう築いていくかを考え行動することです。近年の世の中では、年功序列が崩れ、働き方が多様化してきています。そのなかで企業もこの変化に対応し、個人の主体的なキャリア形成を支援する必要があるとされているのです。企業と個人の関係をより対等にし、双方が成長できる関係を築くことが「キャリアオーナーシップ経営」の核となっています。
本コンソーシアムは、そうした新しい考え方を実現するために、企業同士で知見を共有し、実践を通じて効果的な人材育成や事業戦略を模索します。
第4期参画企業の顔ぶれ
今回の第4期には、第3期から継続している35の企業団体に新たに13の企業が joined し、合計48の団体が参加しています。特に注目すべきは、法政大学の田中研之輔教授に加え、元ニトリ人事責任者の永島寛之氏が顧問に就任した点です。この強力なメンバーシップにより、さらなる知見と実践の深化が期待されています。
研究会活動の詳細
第4期では、実践を通じて生まれるさまざまな課題や経験を持ち寄り、キャリアオーナーシップ経営をさらに進化させるための具体的な方法を考えていきます。具体的な活動としては、
- - リスキリングの推進施策
- - 従業員のキャリアオーナーシップを可視化する方法
- - キャリア開発支援の手法
などが挙げられます。これらを実践することで、個々の成長が企業全体の成長に結びつくようにしていきます。
今年度の実証・実践活動
さらに、今年度の実証・実践活動として、相互副業やクロスメンタリング、相互社内研修留学といった新しい学びの機会を設け、企業間での人材の行き来を実現していきます。こうした取り組みを通じて、キャリアオーナーシップを育む仕組みの社会実装を進めていく予定です。
未来を見据えた取り組み
『キャリアオーナーシップとはたらく未来コンソーシアム』は、ただのイニシアティブにとどまらず、実際に現場での生産性向上と個々の成長を同時に促すことで持続可能な経済成長を実現しようとしています。これからの活動が、企業と個人双方の成長にどのように寄与するか、その成果が期待されます。各企業の活動や成果は、随時外部にも公開し、他社への展開も視野に入れているため、今後の動向に注目が集まりそうです。
キャリアオーナーシップの重要性が言われる中、このコンソーシアムがどのように社会に影響を及ぼしていくのか、非常に楽しみです。