岐阜県高山市の秋の高山祭に向けた取り組み
岐阜県高山市では、2024年10月9日(水)と10日(木)に行われる秋の高山祭(八幡祭)が近づく中、地元の大学生たちが面白くてためになる取り組みを進めています。それは、子どもたちがこの祭りに興味を持つきっかけを作るための「八幡祭子ども向けハンドブック」の制作です。
このプロジェクトは、岐阜大学社会システム経営学環の学生5人によって立ち上げられました。彼らは地元の祭りへの関心を引きつけるため、11台の屋台の紹介をはじめ、祭りの歴史や楽しみ方をまとめた32ページのハンドブックを作成しました。
学生たちの活動の背景
岐阜大学の社会システム経営学環では、地域の伝統や文化を保持しつつ、地域経済の活性化を図る取り組みを行っています。今年の5月には、29名の学生による「秋の高山祭課題解決型実習報告会」が開催され、地域の担い手確保や資金調達、観光資源としての活用法、郷土愛の醸成に関する課題について発表が行われました。この報告会の成功を受けて、学生たちはハンドブック制作プロジェクトを提案し、6月から本格的に活動を開始しました。
参加した学生の情熱
ハンドブックの制作には地域住民の協力も得られました。屋台組へのインタビューやアンケート調査を通じて、地域の人々の貴重な知識を活かし、内容を練り上げていきました。学生たちはこのプロジェクトを通じて地域への理解を深め、同時に未来の担い手としての意識を養うことができたと語っています。
ハンドブックの魅力
ハンドブックには、写真をふんだんに使い、八幡祭の歴史や見どころを子ども向けにわかりやすく解説するページが盛り込まれています。さらに、クイズ形式のページも用意されており、子どもたちが楽しく学びながら祭りに参加できる工夫がなされています。
このハンドブックは、9月25日に発行され、1万部が制作されました。内容は岐阜大学社会システム経営学環が担当し、高山市内の小学校や中学校、観光案内所などで配布される予定です。
制作発表と今後の展望
ハンドブックの発行に先立ち、学生代表の2人は高山市長の田中明氏を訪れ、プロジェクトの成功報告を行いました。この活動を通して、地域との結びつきがより強固になり、高山祭への興味が広がることを願っています。
高山祭は地域の文化を感じる貴重な機会です。このハンドブックが使われることで、次世代の子どもたちが自分たちの地域の良さを再発見し、伝統文化を受け継いでいく手助けとなることでしょう。