職場での手荒れが問題視される冬
近年、手荒れは家事や水仕事だけの問題ではなく、職場環境によっても影響を受けることが明らかになっています。特に冬場は、乾燥しやすい気候や暖房による室内の空気の影響で、手肌のトラブルが悪化しやすい時期です。この度、医療法人社団鉄結会が実施した調査によると、20代から40代の男女の約7割が職場環境に起因する手荒れを経験していることが分かりました。
調査概要
この調査は、全国の働く男女300名を対象に、2025年11月15日から11月25日にかけてインターネット上で実施されました。冬場の職場環境がどのように手荒れに影響するのかを探るため、いくつかの質問が設定されました。
調査結果
Q1: 冬場に「職場環境が原因の手荒れ」を感じたことは?
アンケートの結果、71.3%の回答者が「よく感じる」(28.3%) または「時々感じる」(43.0%) と答えており、職場での手荒れを実感していることが分かりました。
Q2: 職場で手荒れの原因となる業務・環境
最も多く寄せられた原因は「頻繁なアルコール消毒」で68.2%、次いで「エアコンによる空気の乾燥」が54.7%、さらに「紙・書類を頻繁に触る」と続きました。これらの要因から、現代の働き方における手肌への影響が大きいことが見えてきます。
Q3: 手荒れが仕事のパフォーマンスに影響
調査では、38.7%が手荒れが「仕事に影響がある」と回答しました。「指先が痛いため、PC作業が困難」や「書類を扱う際に影響を感じる」との声も多く、手荒れの影響は業務効率に直結しています。
Q4: 手荒れへのケア方法
最も多かったケア方法は「市販のハンドクリームを使用」で76.3%、次に「こまめに保湿する」が52.4%という結果でした。しかし、「特に何もしていない」との回答も18.3%あり、手荒れに対して未対策な層も存在します。
Q5: 医療機関の受診を検討したか?
医療機関への受診を「検討したことがある」との回答は31.3%。しかし、受診に至ったのはわずか7.3%でした。「何科を受診すればいいか分からない」との声が多く聞かれ、受診へのハードルが高いことが分かりました。
まとめ
この調査からわかることは、冬場の職場環境がもたらす手荒れの問題が深刻であることであり、7割以上の働く人がその影響を受けているということです。最大の原因は「頻繁なアルコール消毒」である一方、オフィス環境や日々の業務からも手荒れのリスクは増しています。手荒れは時に軽視されがちですが、皮膚のバリア機能を損なう可能性もあるため、注意が必要です。
医師のコメント
アイシークリニックの髙桑康太医師は、「職場環境による手荒れは、衛生管理の影響で増加している」と述べています。アルコール消毒が手の水分を奪い、皮膚を傷めつけることが原因です。特に、慢性の手荒れが続く場合や、痛みや赤みが見られる場合は早めの診断を受けることが大切です。医療機関での受診を躊躇わず、適切な治療を受けるよう心掛けることが重要です。
お気軽にご相談を
手荒れに悩む方は、アイシークリニックに相談してみませんか?手湿疹や接触皮膚炎の専門医が、あなたの悩みに応じた治療・アドバイスを行います。市販のハンドクリームでは改善しない場合、必要に応じた適切な外用薬をご提案します。早期の治療介入が、手荒れの悪化を防ぎ、日常生活や仕事への影響を最小限に抑えることにつながります。また、落ち着いた環境でゆっくりとカウンセリングを受けることができ、通いやすい立地条件も整っています。受診を検討される方は、お気軽にクリニックにご連絡ください。