未来を包む膜構造
2022-05-25 12:00:12

社会課題解決に挑むMEMBRANE LAB.の取り組みと未来の展望

MEMBRANE LAB.の使命とビジョン



山口産業による新プロジェクト、MEMBRANE LAB.が立ち上がりました。このプロジェクトは、企業スローガン「WRAP THE FUTURE(膜で未来を包む)」を基に、社会のさまざまな課題に対し、膜構造を通じた解決策を提案していくものです。ワークショップを開催し、社外のクリエイターや異業種の専門家と連携しながら、新しい価値を生み出すことを目的としています。

未来志向のアプローチ



MEMBRANE LAB.の特徴は「未来からのバックキャスト」という視点です。これは、単に新しい製品を開発するだけではなく、未来の「理想的な姿」や「期待される状態」を実現するために、さまざまな分野で活動を進めることです。このアプローチにより、社会課題に対する深い理解を持ちながら、具体的な解決策への道筋を模索します。

具体的な取り組み



HütTENT—避難小屋の革新



最近のプロジェクトの一つに、大学や企業と共同で開発した「HütTENT」があります。これは、災害時の避難小屋として設計され、サステナブルな製品を目指しています。物流で使われる木製パレットの規格を 활용することで、軽量で運搬しやすく、さらに膜素材によって高い耐久性を実現しました。これにより、災害時にも頼れる避難場所を提供することができます。

未来の農業への取り組み



また、農業においてもMEMBRANE LAB.は目を向けています。農業界には就農人口の減少や自然災害による収穫量の不安定など、数多くの課題が山積しています。これに対して、全天候型の大規模農業施設の開発に向けて、Cultiveraとのコラボレーションを進めています。このハイブリッド農業施設は、太陽光を利用し、二重層構造で完全防熱を実現することを目指しています。

テント畜舎プロジェクトの成果



さらに、社内開発プロジェクトとして進められた「テント畜舎プロジェクト」が、主力製品として成長を遂げました。2016年にスタートしたこのプロジェクトは、「低コスト・短納期」で提供できる畜舎を実現し、農業の厳しい環境を改善することに貢献しています。このプロジェクトは、既に多くの実績を重ね、問い合わせや取材依頼も受けるほどの注目を集めています。

ワークショップの開催



MEMBRANE LAB.では、社会課題にどのように取り組むかをテーマにしたワークショップも開催しています。これまでに行われたワークショップでは、農業をテーマにしたものや、都市の課題についての議論が行われています。例えば、KANDOの田崎氏を招いた「膜で農業を救え」というセッションでは、膜構造が農業の社会課題を解決できる可能性について検討されました。

結論



MEMBRANE LAB.の取り組みは、単に膜構造を用いた新しい製品の開発に留まらず、より広範な社会課題に対してアプローチしています。未来を見据えた考え方と多様な専門家との協働により、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩を踏み出しています。山口産業がどのようにしていますが、これからも注目です!

会社情報

会社名
山口産業株式会社
住所
佐賀県多久市多久町3555-120
電話番号
0952-74-2525

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