花王が「日経スマートワーク大賞2025」で人材活用力部門賞を受賞
花王株式会社は、株式会社日本経済新聞社主催の「日経スマートワーク大賞2025」にて「人材活用力部門賞」を獲得しました。この賞は、働き方改革を通じて生産性を高め、持続可能な成長をする企業を表彰するものです。
表彰式の様子
2025年2月25日に行われた表彰式では、日本経済新聞社の代表取締役社長、長谷部剛氏と花王株式会社の上席執行役員である間宮秀樹氏が共に出席し、栄誉を喜びました。
「日経スマートワーク大賞」とは
「日経スマートワーク大賞」は、日本経済新聞社が全上場企業及び主要な非上場企業を対象に実施した「日経サステナブル総合調査 スマートワーク経営編」の結果に基づきます。外部審査委員会が人材活用の取り組みや人材への投資、テクノロジー活用の状況を総合的に評価し、次世代のエクセレント・カンパニーとして選出されます。今年の調査には830社が回答し、花王は高い評価を得ました。
「人材活用力部門賞」受賞の評価
花王は、総合ランキングで4つ星半(偏差値65以上70未満)を獲得。また、男女間の賃金格差が小さく、正社員の女性比率が高いことから「ダイバーシティ推進」においても高い評価を受けました。加えて、副業・兼業の制限を設けず、社員の多様な働き方を支援する先進的な取り組みも評価された要因の一つです。さらに、自社の経営戦略に基づく人材戦略を開示し、明確なKPIを設定している点も高く評価されました。
中期経営計画「K27」に連動した人財戦略
花王は中期経営計画「K27」を進行中であり、ここに連動した人材戦略を採用しています。「グローバル・シャープトップ」とも呼ばれるこの戦略には、効率的な人的資本投資や、フラットな組織運営が含まれています。2024年3月にはこの人財戦略の指標と目標を公表します。
女性活躍の促進
今回の受賞のひとつの要因である「女性活躍」について、花王はすべての社員が性別に関係なく有意義に働ける環境の整備に努めています。特に、「リーダーをめざす、担える人財の育成」「意欲高く働くための育児両立支援」「バイアスの無い育成や登用を実現する環境づくり」の3つの観点から施策を展開しています。
1.
リーダー育成: 女性リーダーパネルディスカッションを行い、キャリア形成の事例やリーダーとしての経験を共有することで、キャリア意識を高めています。
2.
育児支援: 妊娠報告者向けの「タツノオシゴトセミナー」を実施し、育児支援に関する情報提供を行っています。また、有給育児休暇の制度を導入し、実際に育児休暇を取得する男性社員が100%に達しています。
3.
アンコンシャスバイアス対策: 教育プログラムを定期的に実施し、全社員が心理的安全性を理解し、バイアスの克服に努めています。
まとめ
このような施策を通じて、花王は男女賃金格差88.9%、女性社員比率30.0%といった成果を挙げています。これからも、企業としての成長と共に、全社員が能力を最大限に発揮できる環境づくりを継続していくことでしょう。