行政機関の情報公開対応を効率化する「tasokarena」の新機能
NTTテクノクロス株式会社は、匿名加工情報作成ソフトウェア「tasokarena」にWord文書のマスキング機能を強化した新バージョンをリリースしました。この新バージョンでは、直感的な操作性と目視確認のサポート機能が向上し、従来の行政文書開示請求対応におけるマスキング作業時間を最大75%短縮できるようになりました。
背景:行政機関の情報公開対応における課題
近年、行政機関情報公開法の浸透に伴い、自治体や行政機関への開示請求件数は増加傾向にあります。開示請求書類には、個人情報や法人情報、行政運営に関する機密情報が含まれる場合があり、情報保護の観点からマスキング処理が必要となります。しかし、従来のマスキング作業は手作業で行うことが多く、職員の負担増加につながっていました。
「tasokarena」のWord文書マスキング機能強化:作業効率アップを実現
「tasokarena」は、個人情報を法令に則って匿名加工するソフトウェアとして、自治体や行政機関で活用されています。今回、Word文書のマスキング機能を強化することで、従来の手作業によるマスキング作業の効率化を実現しました。
新機能の特長
直感的な操作性: GUIによる操作性向上により、マスキング対象箇所の抽出、文字置換、ハイライト表示など、一連のマスキング作業を効率的に行えます。
目視確認のサポート: マスキング対象箇所を自動で抽出・ハイライト表示することで、見落としのないよう目視確認をサポートします。
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レイアウト維持: Word文書のレイアウト崩れを防ぐため、マスキング対象箇所の文字数や全角・半角を識別して同じ文字数で一括置換します。
今後の展開
NTTテクノクロスは、今後もお客様のニーズや時代の要求に応え、マスキング機能の対象ファイルの拡張など、データ利活用を支援していく予定です。
「tasokarena」とは?
「tasokarena」は、パーソナルデータの特性や利用目的に応じた匿名加工情報の作成を支援するソフトウェアです。2018年7月から販売されており、NTT社会情報研究所が開発した匿名化技術を活用しています。特定の個人を識別できないようにパーソナルデータを加工することで、お客様の新しいビジネスやサービスの創出を支援します。
まとめ
「tasokarena」のWord文書マスキング機能強化により、行政機関の情報公開対応業務の効率化が期待されます。直感的な操作性と目視確認のサポート機能で、職員の負担軽減と情報公開対応の迅速化に貢献するでしょう。