インパクト投資がもたらす社会的変革と新たな雇用の可能性

株式会社ROXXとインパクト・キャピタルの高塚清佳氏との対談を通じて、インパクト投資の意義や、同社が運営する求職プラットフォーム『Zキャリア』による雇用創出の取り組みについて掘り下げていきます。

インパクト投資の定義と重要性

インパクト投資とは、経済的なリターンと併せて、社会的・環境的なポジティブな影響を生み出すことを目的とした投資行動を指します。最近では、企業もコーポレートガバナンスや責任ある行動が求められており、金融庁からもインパクトに関する提言が出されています。これにより、サステイナビリティとインパクトの重要性が強まっています。

Zキャリアの背景とねらい

ROXXの代表中嶋汰朗氏は、かつてアルバイトをしながら音楽活動を行っていた経験をもとに、求職者のライフステージに応じた働き方の選択肢を提供することを目指しています。日本の給与所得者の過半数が年収400万円未満という現実に目を向け、より多くの人がライフステージに応じた働き方を選べるプラットフォームの重要性を認識しています。

Zキャリアの機能と成果

『Zキャリア』は、ノンデスク領域で働く求職者に対し、キャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングを行い、その人の強みを活かした新たな仕事の提案を行うことで独自の優位性を持っています。実際に、Zキャリアを利用した求職者の年収は、258万円から313万円に増加しており、社会的なインパクトも感じられます。

INTENTIONALITYの観点からの社内の取り組み

インパクト・キャピタルの山田氏は、事業の社会的価値を理解する際に重要な観点として『INTENTIONALITY』、『MATERIALITY』、『ADDITIONALITY』、『MEASURABILITY』の4つを挙げています。中嶋氏は、自身の経験を背景にした社会課題の解決への意図を持ち、『Zキャリア』を通じて雇用機会の創出を目指しています。