地域金融機関の人材事業事例共有会が開催
2024年12月6日、パーソルキャリア株式会社(以下、パーソルキャリア)が主催する全国の地域金融機関に関連する人材事業の事例共有会が東京で行われました。本イベントのテーマは「金融機関とともに地域の雇用創造につながる未来を描く」であり、地域経済の活性化を目指す取り組みの一環として、多くの参加者が集まりました。
多様な専門家が一堂に会した中身の濃いイベント
事例共有会には93社から200名以上の参加者があり、金融庁の監督局長伊藤豊氏をはじめとする多くの来賓も出席しました。開催は2部構成で、初めに実務者同士の交流会が行われ、その後、伊藤局長の講演が行われました。続いて開催されたのは、経験豊富な金融機関の経営トップによる「TOP対談」や、人材事業推進責任者によるパネルディスカッションでした。
アプローズセレモニーでの表彰
会の中で最も注目を集めたのが「アプローズセレモニー」です。ここでは、人材事業における成約実績が特に優れた16社が表彰されました。株式会社池田泉州銀行は常勤部門で700件以上の成約を達成し、特に目を引きました。一方、非常勤部門では、成約30件以上を達成した5社が表彰されました。このように、各金融機関の成果が称えられる機会となりました。
「人材事業推進責任者」の交流と意見交換
イベントの目玉の一つであるパネルディスカッションでは、各金融機関から人材事業推進責任者が登壇し、自社の取り組み事例や、その結果得られたナレッジを共有しました。テーマは「組織体制」「収益化までの戦略ストーリー」「推進ポイント」に分かれ、地域金融機関における人材事業の必要性と可能性について議論が交わされました。
地域経済活性化と人材事業の結びつき
参加者たちは、近年の金融庁による監督指針の改正を受け、地域金融機関が取引先企業に人材事業を行うことが可能になった背景についても話し合いました。これにより、パーソルキャリアは2018年から全国の地域金融機関と提携し、人材事業を展開してきました。2024年12月時点で140社以上の無制限のサポートが実現し、求人紹介の実績は累計1万人以上に達しています。
両手型支援モデルの普及へ
最近の傾向として、金融機関が「片手型」支援に加え、実際に自社での人材紹介に乗り出す「両手型」支援への移行が進んでいます。これにより、地域企業の労働力不足の解消に寄与し、地域経済を活性化させることが期待されています。今後はこの共創モデルをさらに進め、地域の中小企業に対する支援を強化していく予定です。
まとめ
今回の事例共有会は、各金融機関がどのように人材事業に取り組み、地域経済を活性化させているのかを学ぶ貴重な機会となりました。パーソルキャリアは今後も地域金融機関との連携を強化し、さらなる雇用創造へ向けた取り組みを推進していくことでしょう。