5月病対策と企業支援
2024-05-07 08:00:01
5月病対策:メンタルヘルス不調を防ぐ6つの声掛けと企業の取り組み
5月病対策:メンタルヘルス不調を防ぐ6つの声掛けと企業の取り組み
5月、新年度が始まってから1ヶ月が過ぎ、心身ともに疲弊を感じている人が増加する時期です。特に新入社員や異動した社員は、新しい環境への適応に苦労し、「5月病」と呼ばれる症状に悩まされるケースが多く見られます。
5月病は、単なるストレスではなく、適切なストレス解消や休息ができていないことが原因の一つです。初期症状は、やる気や食欲不振、不眠など様々ですが、放置すると体調不良、生産性低下、欠勤へとつながる可能性があります。
本記事では、メンタルヘルスケア企業booost health株式会社代表取締役CEOの芳賀彩花氏による専門的な視点から、5月病の予防策を個人、企業、上司それぞれの立場から解説します。芳賀氏は、東京大学文学部社会心理学専修課程卒業、IESE Business School MBA卒業という経歴を持ち、マッキンゼー&カンパニーでのコンサルティング経験を経て、2022年にbooost healthを創業。心理カウンセラー、メンタルトレーナーの資格も保有しています。
上司ができる6つの声掛け
部下のメンタルヘルス状態を把握するために、「元気?」「大丈夫?」といった漠然とした質問ではなく、具体的な質問をすることが重要です。
booost healthが推奨する6つの質問は以下の通りです。
1. 今のお気持ちは10点満点で何点ですか?
2. 最近、何か心配なことはありますか?
3. 最近、質の良い睡眠は取れていますか?
4. 普段、食事はきちんと取れていますか?
5. 週末はゆっくり休めていますか?
6. もしサポートが必要であれば、どのようなサポートが役に立ちますか?
これらの質問を通して、部下の現状を把握し、必要に応じて適切なサポートを提供することが大切です。
企業におけるメンタルヘルス対策
booost health株式会社は、2021年11月に日本で働く企業従業員137名を対象としたオンライン調査を実施しました。その結果、96%の従業員が悩みを抱えており、その多くは解決策が見つかっていないという現状が明らかになりました。一方で、79%近くの人が自身のメンタルヘルスの改善に関心を持っていることも示されました。
この調査結果を踏まえ、booost healthでは、組織と個人の持続的成長を実現する伴走型トレーニングクラブ「BOOOST」を提供しています。「BOOOST」は、デジタルコーチングツールを用いて、個々の社員が自己管理能力を高め、ストレスに強い心身を育むことを目指すプログラムです。ストレスや課題を特定し、具体的な行動計画を立て、実行することで、ストレスの軽減、自己肯定感の向上に繋がります。
企業での導入実績では、80%以上の利用者が満足度を示しており、健康意識の向上やストレス管理への主体的な取り組みの促進に貢献しています。
5月病対策:個人の取り組みと企業の役割
5月病対策は、個人と企業の両面からのアプローチが重要です。
個人としては、適切な休息、バランスの良い食事、適度な運動など、心身の健康を維持するための基本的な習慣を心がけることが大切です。また、悩みを抱えている場合は、一人で抱え込まずに、友人や家族、専門機関に相談することも重要です。
企業としては、従業員のメンタルヘルスに対する理解を深め、適切なサポート体制を整えることが求められます。定期的な健康診断やストレスチェック、メンタルヘルスに関する研修の実施などが有効です。
booost healthの「BOOOST」のようなデジタルツールを活用することで、個々の社員の状況に合わせたきめ細やかなサポートを実現し、5月病を予防し、健康的な職場環境を構築することができます。
まとめ
5月病は、適切な対策を行うことで予防、改善が可能です。上司による具体的な声掛け、企業による包括的なメンタルヘルス支援、そして個人のセルフケアの意識を高めることで、心身ともに健康な状態を維持し、生産性を向上させることができます。 booost healthの「BOOOST」は、その実現を強力に支援するツールと言えるでしょう。
会社情報
- 会社名
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booost health株式会社
- 住所
- 中央区銀座一丁目22番11号2階
- 電話番号
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