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MizLinxが静岡県知事賞を受賞

株式会社MizLinxが「TECH BEAT Shizuoka AWARD 2022」において静岡県知事賞を獲得しました。この受賞は、養殖業の課題解決に向けた同社の革新的なアプローチが評価された結果です。

TECH BEAT Shizuoka AWARD 2022について

「TECH BEAT Shizuoka AWARD 2022」は、静岡県内の企業とスタートアップとの協働を促進するイベントで、特に優れた共創プロジェクトが表彰される場です。本年度の授賞式は、2023年2月13日（月）にオンラインで開催され、参加費は無料です。イベントは、食に関する社会課題を解決する「フードテック」に焦点をあてたセッションも同時に行われ、参加者は多様な知見を共有できる機会となります。これにより、地域の技術革新がより一層進展することが期待されています。

MizLinxと内浦漁業協同組合の協同プロジェクト

MizLinxは内浦漁業協同組合と共同で、養殖魚の大量へい死問題に取り組むプロジェクトを展開しています。近年、静岡県内の養殖マアジが酸欠による大量死を経験しており、この問題の解決が急務とされています。

このプロジェクトでは、貧酸素水塊の流入が養殖生簀内の酸欠の原因であるという仮説を立て、その検証のために高度な観測システムを導入しました。具体的には、海流センサーや溶存酸素計、水温センサー、カメラを搭載した遠隔観測システムを設置し、効果的なモニタリングを行っています。これにより、マアジの健康状態を常時把握し、問題発生の兆候を早期にキャッチすることが可能になります。そして、内浦湾全体での海底調査も行い、貧酸素水塊の発生源を特定する計画も進行中です。

このアプローチは、内浦湾の養殖業にとって画期的な技術であり、全国的な養殖業界における課題解決のモデルケースにもなる可能性があります。MizLinxは、データの統合解析を通じて養殖環境の改善を図り、経済的損失を防ぐための持続的な対策を進めています。

MizLinxのビジョンとこれから

MizLinxは、2021年に設立された海洋観測のスタートアップであり、その目的は海洋環境のリスク管理にあります。これまで、養殖業者が認識しにくかった自然災害の脅威に対して、MizLinxは先進的な技術を用いて詳細な環境データの収集と分析を行っています。将来的には、この成果が静岡県内のみならず、世界中の養殖業界にも波及し、持続可能な養殖の確立に寄与することを目指しています。

詳細な情報は、MizLinx公式ウェブサイトをご覧ください。さらに、TECH BEAT Shizuoka AWARDの詳細は、こちらのページで確認できます。

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