トルビズオンのドローン防災訓練
2024年8月3日、佐賀県多久市の多久町で行われた防災訓練にて、株式会社トルビズオンが最先端の大型物流ドローン「DJI FlyCart30」を駆使した搬送デモが行われました。本訓練は、地域の住民や防災機関、佐賀県および多久市の協力を得て実施され、災害時における物資輸送の可能性を探りました。これにより地域の防災力向上と緊急時の対応力の強化を目指しました。
防災訓練の内容
防災訓練は午前9時に開始され、佐賀県広域消防局によるAEDの使い方の説明や、住民による実践的な体験も行われました。また、多久市の防災安全課が提供したハザードマップの説明や、被災時に役立つ簡易トイレやテントの紹介もあり、地域住民が防災に対する理解を深める良い機会となりました。さらに、近隣の大町から参加した地域おこし協力隊のOBも、身近な材料を用いた防災食の作成方法をシェアし、地域の防災意識を高めました。
DJI FlyCart30による搬送シミュレーション
トルビズオンが提案した今回の訓練プログラムでは、DJI FlyCart30を利用して、実際の災害発生を想定した物資やAEDの搬送シミュレーションが行われました。このドローンは最大40kgの荷物を運ぶことができ、AEDのデモ機の他にも水や食料といった緊急物資の移送に特化しています。参加した住民の皆さんも、その性能に強い関心を持っていました。また、地域の農家が使用する農薬散布機としての使用実績があることを踏まえ、FlyCart30の多様な機能性が紹介されました。
ドローン技術による防災の有効性
DJI FlyCart30のウィンチシステムを利用した精密な物資投下技術が披露される中、参加者たちはその技術の奥深さに驚かされました。これにより、重大な災害が発生した場合にどのようにドローンが人命救助や物資補給に役立つか、その実用性が実証されました。
トルビズオンの取り組み
トルビズオンの代表、増本氏は「FlyCart30を通じて、迅速な防災対応の実現ができたことを嬉しく思います。このような取り組みを通じて、地域の人々と共に安全な社会の構築を進めていく所存です」とコメントしました。また、トルビズオンは大型物流ドローンの導入を通じ、地域の防災力向上に力を入れています。
企業概要と目指す未来
トルビズオンは、DJI FlyCart30をはじめとする産業用ドローンの販売を手掛け、ドローンスクールの運営やドローン空路整備サービス「S:ROAD」の開発・運用も行っています。この「S:ROAD」は、ドローン飛行空域の可視化を通じて、ドローンの社会実装を進めることを目的としています。
これからもトルビズオンは地域社会のために、最新技術を活用した様々な取り組みを進めていく予定です。今後の展開に期待が高まります。