日本における防災の未来を考える
合同会社CAMMOCが開催した『みんなの防災カフェ~グローバルミーティング~』は、東京湾やレインボーブリッジの絶景を背景に、在日外国人や旅行者のために日本の防災について話し合う貴重な機会となりました。このイベントは、日本が抱える災害大国としての課題を外国人目線で捉え直すための場です。
防災情報の現状
近年、日本に住む外国人の数は右肩上がりで増加しており、現在は358万8,956人に達しました。日本での防災体制に対する不安が高まる中、特に「避難所生活」や「適切な避難方法」に関する情報不足が指摘されています。一方で、日本人も「言葉や文化の違いから外国人をどうサポートすればよいかわからない」ことが多いという現実があります。
このような背景の中、座談会は、香港メディア「Mill Milk」の取材を受けたことがきっかけで実現しました。取材において通訳を務めた“さくらさん”の実体験を通じて、よりリアルな課題を語り合い、互いに支え合えるアイデアを広げることを目指しました。
座談会の様子
参加者には、香港出身で現在千葉に住む20代女性や、東京に住む香港出身の夫婦、日本人など、多様なバックグラウンドを持つ方々が集まりました。互いの自己紹介を行い、アイスブレイクを後に、本格的なディスカッションがスタートしました。
不安や困りごとについて付箋に書き出し、意見を共有する時間では、日本人が「声をかけたら迷惑かも」と躊躇する中、外国人参加者は「ちゃんと言ってほしい」と明確な意見を述べるなど、双方の理解を深める場となりました。
学びと気付き
座談会を通じて、「外国人の防災を考えることは、結果的に誰にとってもわかりやすく、行動しやすい防災につながる」といった意見が多く寄せられました。一緒に暮らす仲間のニーズを理解し、必要なことを伝えることで、お互いが安心できる環境を作ることができるという強い思いが共有されました。
コンセプトとして掲げた「みんなの防災」は、実際の経験を通じてさらに具体的で現実的なものとなり、参加者それぞれの防災に対する意識が高まりました。多くの人々に「自分ごと」として防災を捉える重要性を強調し、「ながら防災」を浸透させる努力が求められています。
未来へ向けた挑戦
今回の座談会で提起されたアイデアは、単なる議論に留まらず、実際の防災アクションにつながる仕組みを構築し、地域社会と連携することを目指しています。防災の意識を低い層にもアプローチするため、地域自治体や企業との共催に力を入れています。関心を持つ方々との共創を通じて、より良い未来を目指します。
「みんなの防災カフェ」の企画や運営を共にサポートしてくれるパートナーを募集中です。防災に対する普及活動に興味がある方々のご参加をお待ちしています。ともに、より良い防災の形を作り上げていきましょう。
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