大和ハウスリアルエステート、従業員と家族に向けた認知症理解促進講座を開催
大和ハウスリアルエステート株式会社は、深刻化する認知症問題への対策として、従業員とその家族を対象とした「認知症フレンドリー講座」を実施しました。この取り組みは、同社が推進する地域社会貢献活動の一環として行われたものです。
講座開催の背景:増加する認知症患者と社会貢献への取り組み
近年、認知症患者数は増加の一途を辿っており、2060年には600万人を超えるとの推計もあります。大和ハウスリアルエステートは、地域社会の活性化と持続可能な社会の実現に貢献するため、積極的に社会貢献活動に取り組んでいます。過去の活動としては、令和6年能登半島地震におけるボランティア活動やリユース品の回収活動などが挙げられます。
今回の「認知症フレンドリー講座」は、従業員の社会貢献意識の向上と、認知症患者に対する理解を深めることを目的として開催されました。講座を通して、認知症への正しい知識を習得し、地域社会で認知症の方々と共に暮らすための共生社会の実現に貢献することを目指しています。将来的には、講座受講者による認知症関連活動への参加も検討されています。
講座内容:多様な手法を用いた実践的な学習
「認知症フレンドリー講座」は、朝日新聞社が全国展開する出張講座を活用し、2024年8月から10月にかけて大阪本社と東京本店で計6回開催されました。従業員133名に加え、その子どもたちも参加し、合計133名が受講しました。
講座では、認知症患者本人のインタビュー動画やミニドラマを通してリアルな状況を理解したり、VR技術を用いて認知症患者の視点からの体験をしたりと、多様な手法を用いた学習が行われました。嗅覚テストなども実施され、五感を用いた実践的な学習が特徴的でした。
夏休み期間中には、子どもたちを対象とした「認知症フレンドリー講座ジュニア」も開催されました。アニメーション視聴やグループワークを通して、楽しみながら認知症について学ぶ機会が提供されました。このジュニア版講座は、子どもにとって親の職場を見学する貴重な機会にもなりました。
講師:朝日新聞社の専門家
講座の講師は、朝日新聞社メディア事業本部シニア事業部「認知症フレンドリー事業」運営責任者である坂田一裕氏が務めました。坂田氏の専門的な知識と経験に基づいた指導により、参加者は認知症への理解を深めることができました。
今後の展望:地域社会への貢献を継続
大和ハウスリアルエステートは、「認知症フレンドリー講座」の開催を通して、地域社会に貢献できるよう積極的に活動を進めています。誰もが安心して暮らせる地域社会の実現に向けて、今後も継続的な取り組みを展開していくとしています。
大和ハウスリアルエステート株式会社概要
代表者:代表取締役社長 山﨑考平
資本金:7億2,950万円
創業:1978年2月15日
所在地:大阪市北区梅田3丁目3番5号(大和ハウス大阪ビル8階)
事業内容:不動産流通事業、賃貸管理事業、ソリューション事業、開発事業
URL:https://dh-realestate.jp/