新たなAIアシスタント機能で店舗開発が進化
株式会社ARISE analyticsは、KDDI株式会社が提供するリテール向け店舗開発ソリューション「KDDI Retail Data Consulting」に生成AI機能を搭載しました。この機能は、新店舗の出店候補地や広告掲出エリアを提案するもので、リテール業界での業務効率化を目指しています。
簡単なプロンプトで店舗候補を提案
この新機能では、例えば「カフェの出店に適した場所はどこか?」といったシンプルなプロンプトを入力するだけで、町丁目単位で最適な出店候補地を提示することが可能になります。条件を指定すれば、「赤ちゃん連れのお客さまに適したカフェ」など特定のニーズにも応えることができるのが特徴です。
マーケティング業務の負荷軽減
本機能によって、一般的に業務ボリュームの高いマーケティング調査や出店候補の絞り込み業務が大幅に効率化されます。高度な専門知識や経験がなくても素早く店舗開発ができるため、リテール企業にとっては強力な武器になるでしょう。
さらに、このAI機能は店舗開発だけでなく、イベントの開催地選定や広告の掲載エリアの決定など、幅広いマーケティング用途にも利用可能です。すでに消費者ニーズの多様化や人手不足が問題視されるリテール業界において、必要不可欠な機能と言えます。
リテール業界のニーズに応える背景
現代のリテール業界では、消費者の嗜好が多様化し、それに応じた店舗の出店や商圏分析が重要です。また、都市開発や働き方の変革に伴い、消費者の動きも急速に変化しています。そのため、効果的なマーケティング戦略を確立するためには、データの活用が欠かせません。
ただし、データを効果的に活用するためには専門的な知識が必要であり、それを社内で育成することや外部に発注するコスト増加といった課題も存在します。ARISE analyticsの機能は、これらの問題を解決するために開発されたものです。
豊富なデータを活用した提案機能
新機能は、KDDIが保有する決済データやECサービス利用状況など、さまざまなデータを組み合わせることで、リテール企業のニーズに応じた詳細な出店候補地の提案を可能にしています。提案の根拠となるデータや分析結果を具体的に示すことができるため、お客さまは納得のいく判断を下しやすくなります。
また、提案後に追加の質問をすることもでき、より精度の高い情報を得られるため、リテール業界における非常に有効なツールとなります。
2025年に提供開始予定の新ソリューション
この新機能を搭載したソリューションは、2025年2月26日よりKDDIから提供が開始される予定です。リテール企業にとって、顧客の嗜好を分析し、最適な店舗戦略を立てるための強力なサポートとなるでしょう。
ARISE analyticsとKDDIの背景
ARISE analyticsは、2017年にKDDIとアクセンチュアの共同によって設立された企業であり、データアナリティクスとAIを駆使して企業のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。今後も、多様化する消費者ニーズに応じたソリューションを提供し、リテールの未来を切り開く役割を担っていくことでしょう。
より詳しい情報は、ARISE analyticsのウェブサイトをぜひご覧ください。