使用済み紙パンツリサイクル実証事業が始まる
ユニ・チャーム株式会社は、静岡県浜松市にて行われる使用済み紙パンツリサイクル実証事業への参画を発表しました。このプロジェクトは、資源循環を促進することを目的に、他の企業や社会福祉法人と協力し、約2ヶ月間にわたって取り組みます。参加企業には、杏林堂薬局や栗田工業、リサイクルクリーン、天竜厚生会などが含まれています。
プロジェクトの背景と目的
ユニ・チャームは2015年から使用済み紙パンツのリサイクルに取り組み、独自に開発した「オゾン」を使用する技術で、未使用のパルプと同等の品質を持つ再生パルプを製造しています。2022年にはこの再生パルプを使った介護用紙パンツの販売を開始し、2024年4月からは子ども用紙おむつの販売も予定されています。これまでの経験を活かし、浜松市のリサイクル事業に参加することとなったのです。
実証事業のスケジュール
本実証事業は2024年12月中旬から2025年1月末までの間で行われます。特に、使用済み紙パンツの回収期間は2024年12月中旬から2025年1月24日までで、実証のための処理機が稼働するのは2025年1月15日から1月29日までの間となります。この期間中は、週に3日程度、午前と午後にそれぞれ1回ずつ処理機が稼働します。
ユニ・チャームの役割と期待される成果
ユニ・チャームは、効率的な回収を促進するために「紙パンツ専用回収ボックス」を提供します。この回収ボックスは再生プラスチックを利用したもので、地域の杏林堂二俣店や於呂店に設置される予定です。また、回収した紙パンツから生成された再生パルプを用いた製品の開発・提供も行います。これにより、浜松市の地域経済にも貢献することが期待されています。
今後の展望
実証実験終了後、浜松市は結果をホームページで報告する予定です。これにより、使用済み紙パンツのリサイクルの効果や地域への貢献が明らかになるでしょう。ユニ・チャームは、環境保護と資源の有効活用に向けての取り組みをさらに強化していく意向です。
ユニ・チャームの公式ウェブサイトには、このプロジェクトについての詳細情報が掲載されています。環境への関心が高まる中、企業の積極的な取り組みが社会に良い影響を与えることを期待しています。