楽天ラクマの鑑定サービス利用が急増!ユーザー意識調査で明らかになった現状
楽天グループ株式会社が運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」は、近年注目を集めるフリマアプリの鑑定サービスに関するアンケート調査の結果を発表しました。同社がコメ兵株式会社と提携し提供している「ラクマ鑑定サービス」は、商品を購入したユーザーが商品の真贋を確かめるために、専門業者による鑑定を依頼できるサービスです。
調査結果によると、ラクマ鑑定サービスの利用件数は、昨年11月・12月と今年3月・4月の比較で約2.3倍に増加しました。これは、ユーザーが鑑定サービスの必要性を感じていることを示す重要な指標と言えます。
鑑定サービス認知率は49.2%、潜在的な需要も大きい
アンケートでは、フリマアプリにおける鑑定サービスの認知度を調査したところ、「知っている」と回答したユーザーは約半数(49.2%)でした。この結果は、まだ多くのユーザーが鑑定サービスの存在を知っておらず、今後更なる普及が見込まれることを示しています。
鑑定サービスを知っているユーザーはブランド品購入経験が12ポイント高い
鑑定サービスを知っているユーザーと知らないユーザーを比較すると、フリマアプリで中古ブランド品を購入した経験を持つユーザーの割合が、知っているユーザーで12ポイント高いという結果が出ました。これは、鑑定サービスの存在が、ユーザーのブランド品購入意欲を高める一因となっていると考えられます。
一方で、フリマアプリでのブランド品購入経験がないユーザーからは、「直接状態を見ることができない」や「模倣品・偽造品への不安」といった声が上がりました。これらの声は、ユーザーがフリマアプリでブランド品を購入する際に抱えている不安を反映していると言えます。
出品者にも影響、鑑定サービスの存在が安心感に
鑑定サービスの存在は、出品者にも大きな影響を与えていることが分かりました。アンケートでは、「少しでも怪しい商品は出品を控える」という回答が最も多く、鑑定サービスによって出品者がより慎重に商品を出品するようになったことが明らかになりました。また、「鑑定してもらえるので安心して何でも出品する」という回答も多数見受けられ、鑑定サービスは出品者にとっても安心感を与える存在となっていると考えられます。
今後の展望:循環型社会の実現に向けた取り組み
楽天ラクマは、今後も「ラクマ鑑定サービス」の充実を図ると共に、ユーザーに安心安全な取引環境を提供することで、循環型社会の実現に貢献していくとしています。
鑑定サービスの普及が進む一方で課題も
今回の調査結果から、フリマアプリの鑑定サービスは、ユーザーと出品者双方にとって大きなメリットがあることが分かりました。しかし一方で、鑑定サービスの認知度がまだ低いことや、偽物への不安など、克服すべき課題も存在します。
今後、鑑定サービスの普及が進むにつれて、より多くのユーザーが安心してフリマアプリを利用できるようになることが期待されます。同時に、ユーザーの不安を解消するための取り組みも重要になってきます。
楽天ラクマが掲げる「循環の輪」を広げ、誰でも手軽に活躍できるECの世界を築くというビジョンを実現するためには、ユーザーと出品者の双方にとって魅力的なサービスを提供し続けることが重要となるでしょう。