最先端技術「IOWN APN」による産業用ネットワークの実証
2023年、NTT東日本株式会社、三菱電機株式会社、一般社団法人CC-Link協会の三者は、注目の技術である「IOWN APN」を用いて、産業用機器の長距離リアルタイム通信の実証に成功しました。この技術は、最大1,600km離れた地点での機器間の監視と制御が、驚くほど迅速に行われることを可能にします。
1. 背景
近年、産業界では生産性向上が求められる中、労働力不足や国際競争の激化が問題となっています。特に、製造業では現場のデジタル化が急務となっており、IoTを活用した遠隔監視・制御のニーズが増加しています。しかし、従来の通信技術では、リアルタイムでの信号伝達は難しいという課題がありました。
2. 実証の概略
この実証では、東京都調布市の「IOWN Lab」に設置された産業用機器と、約20km離れた東京都千代田区のローカル局を介し、IOWN APNを利用して接続が行われました。結果的に、遅延と通信の安定性がCC-Link IE TSNの基準を満たしており、正常に通信できることが確認されました。
また、NTT東日本が提供するOTN Anywhereの遅延調整機能を使い、擬似的に最大1,600kmの回線遅延環境を構築し、遠隔地間のリアルタイム通信も実現しました。このことにより、機能安全も同時に確保できる可能性も示されました。
3. 将来的展望
今後、この技術を活用することで、製造現場のデジタルツインが進化し、生産の最適化やトラブル時の迅速な対応が可能になることが期待されます。自動車や半導体など幅広い業界での実用化も視野に入れており、様々なシーンでの応用が見込まれます。
NTT東日本、三菱電機、CC-Link協会の三社は、今後も製造業界のデジタル化を推進し、日本のモノづくりに新しい価値を提供することを目指しています。
4. お問い合わせ
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