中小企業退職金共済制度を知るチャンス!
独立行政法人勤労者退職金共済機構は2024年10月1日に、中小企業向けの国の退職金制度である「中小企業退職金共済制度」、通称中退共制度のプロモーション活動をスタートします。この活動の一環として、新たにオリジナル漫画「教えて! 退田さん」第4弾が展開されることとなりました。
中退共制度とは?
中退共制度は、昭和34年に制定された中小企業退職金共済法に基づく制度で、中小企業が単独では設けにくい退職金制度を国が支援する形で設立されています。主な目的は、中小企業の従業員の福祉の向上や雇用の安定、さらには中小企業自体の振興を図ることです。現在、約37万9千企業、362万人が加入しており、運用されている金額は5兆5350億円に達しています。
新シリーズの特徴
この新たなプロモーション活動では、TVCM、広告、ポスター、特設サイトなど多岐に渡る媒体で、中退共制度についての情報を魅力的に伝えます。特に注目されるのは「教えて! 退田さん」の新エピソードと、未来を描いた動画や漫画です。これにより、加入者が制度を具体的にイメージできるように工夫されています。
TVCM
2024年10月1日より、テレビ朝日やBSテレ東などで放映されるTVCMでは、中小企業の社長が従業員の福利厚生として退職金制度の充実を図っている姿を描いています。その中で、税理士を模したキャラクターが中退共制度の利点をわかりやすく紹介します。これにより、制度への理解を深めることが期待されています。
広告展開
TVや新聞、Web広告にも「中退共制度」を前面に押し出したキャンペーンが展開されます。様々なメディアを通じて中退共制度のメリットを広くアピールし、より多くの企業に加入を促進します。
ポスターとチラシ
”中小企業の従業員のための国の退職金制度、あります!”をキャッチコピーにしたポスターやチラシも配布され、制度の認知度向上に寄与します。
特設サイト
さらに、特設サイト「マンガでわかる中退共」では、漫画「教えて! 退田さん」を用いた企業の制度導入から、導入後50年の社員の姿を描いた動画が公開されます。これにより、中小企業の経営者が直面する退職に関する課題を解決する手助けとなる内容が提供されます。
中退共制度のメリット
中退共制度には加入することで得られる多くのポイントがあります。例えば、掛金の一部が国から助成されること、掛金月額の選択肢が豊富であること、また短時間労働者向けの特例掛金が設けられていることなどが挙げられます。さらに、掛金は法人企業の場合に損金として、個人企業の場合には必要経費として全額非課税となるため、経営面でも非常に有利です。
このプロモーション活動を通じて、多くの中小企業にとって、退職金制度の重要性や中退共制度のメリットが広く伝わることが期待されます。従業員の未来を守るための一歩を、この制度を通じて考えてみてはいかがでしょうか。