分譲マンション「クレヴィア用賀」が2025年度グッドデザイン賞を受賞
伊藤忠都市開発株式会社が手掛ける分譲マンション「クレヴィア用賀」が、2025年度のグッドデザイン賞を受賞したとの発表がありました。この受賞は、同社にとって累計38プロジェクト目のグッドデザイン賞受賞となります。
プロジェクトの背景
「クレヴィア用賀」は東京都世田谷区玉川台に位置し、都道環状八号線の近くにあります。周辺は主に低層の戸建て住宅が立ち並ぶエリアであり、このプロジェクトにより、地域の「日常における空の広がりとの調和」が重視されています。マンションが新たな街のランドマークとなることを期待されています。
デザイン課題
本プロジェクトでは、周辺住民にとっての大切な「空とのつながり」を意識しつつ、遮音性を確保する必要がありました。そこで、建物を“広い空に向かって伸びる大樹”として捉え、デザインに反映させることで、周辺住民に親しまれる新たな風景を創出することを目指しました。
デザインのポイント
1.
中低層化: 背景の空を広く見せるため、あえて中低層のデザインを採用しました。これにより、周囲の戸建て住宅と調和しながら、独特の風景を作り出しています。
2.
幹の表現: 大樹の力強い幹をイメージし、バルコニー庇は深く、広い目地を持つように設計しました。これにより、迫力のある木板調の質感が生まれています。
3.
繊細さの演出: 戸境壁は薄い杉板型枠コンクリートで仕上げ、幹を引き立てる役割を果たしています。これにより、デザインがシンプルでありながら、街への配慮を感じさせる仕掛けとなっています。
住まいとしての価値
「クレヴィア用賀」は、51戸の総戸数を持ち、鉄筋コンクリート造で地上8階建ての構造です。この物件は、設計・監理に株式会社フォルム建築計画研究所、施工には第一建設工業株式会社と株式会社植木組が関わっています。竣工予定は2025年1月とされています。これにより、地域に新たな住まいのスタイルを提供し、またグッドデザイン賞の受賞により地域の価値を高めることにもつながるでしょう。
グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は1957年に創設された日本唯一の総合的なデザイン評価制度です。毎年、多くの企業や団体が参加し、社会の課題を解決するためのデザインが評価されています。受賞シンボルとして広く知られている「Gマーク」は、優れたデザインを象徴するものとして、国内外で高い評価を受けています。
まとめ
「クレヴィア用賀」の受賞は、地域とデザインが共存する理想的なマンションの在り方を示しています。伊藤忠都市開発にとって重要なプロジェクトであり、その成果が多くの方々に届くことを期待しています。