新電元工業が高電圧対応のCGパッケージを開発！小型化と安全性を両立

新電元工業が革新的なCGパッケージを発表

新電元工業が新たに開発した面実装パッケージ「CGパッケージ」は、特に高電圧に対応する能力を持っており、民生機器や車載機器に向けた期待の新製品です。近年では、インバータ電源の高度化や車載機器の進化に伴い、効率や機能の向上が求められています。このトレンドにより、半導体製品には高い耐圧性能と安全性が必要です。

特にノイズ対策の必要とされる部品では、端子間距離を確保することが極めて重要です。しかし従来の面実装パッケージでは、高電圧負荷における安全性を保持するために端子間距離を確保しつつ、小型化を図ることが難しいという課題が存在しました。そのため、新電元工業はこのニーズに応える形で、「CGパッケージ」を開発したのです。

CGパッケージの特長

このCGパッケージは、当社の好評を得ている低背・小型面実装パッケージと同じ外形寸法を保ちながら、端子間距離を5.6mmに広げました。この設計により、汚損度2の環境下でも実効電圧1000Vを超える高電圧に対応することが可能です。この特性により、高電圧が求められる実装でも安全に使用でき、小型化が進んでも安定性が保たれます。

さらに、新電元工業では、このCGパッケージを採用した最初の製品として、民生機器向けのダイオード「D3CG160V」を発売します。このダイオードは、大型チップを装備し、耐圧1600V及びIFSM耐量150Aを実現しており、高サージにも対応しています。これにより、高耐圧機器のさらなる小型化と安全性の向上が期待できます。

今後の展開

新電元工業は「CGパッケージ」を採用した車載機器向け製品を順次拡充していく予定です。この動きによって、今後ますます多くの製品で安全性が向上し、性能が引き上げられることが期待されています。このように、新電元工業はパワーエレクトロニクスの分野での革新を進め、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。

新電元工業について

新電元工業株式会社は、1949年の設立以来、パワー半導体やスイッチング電源を主な事業にしてきました。独自の技術力を活かし、世界中のお客様の信頼に応え、数多くの革新的な製品を提供してきました。

半導体技術、回路技術、実装技術を融合させた製品開発を行い、持続可能な社会に寄与することも同社の使命です。詳細については、新電元工業のウェブサイト（https://www.shindengen.co.jp/）をご覧ください。