オリィ研究所が新たに挑む「OriHimeお仕事体験プログラム」
株式会社オリィ研究所(東京都中央区、代表取締役 吉藤 健太朗・笹山 正浩)は、2025年8月上旬に「OriHimeお仕事体験プログラム」を開催することを発表しました。このプログラムは、東京近郊に住む13〜18歳の肢体不自由者を対象にしており、参加者の募集は2025年6月25日から始まります。この取り組みは、肢体不自由な方々が抱える進路や就職の難しさに対する新しい解決策を提供しようとするものです。
参加者募集の背景
現在、多くの障害を持つ子どもたちが通う特別支援学校は、充実した支援を提供していますが、その後の進路選択は厳しい現実があります。特に肢体不自由の方々は社会福祉施設への依存が多く、進学・就職率も低いのが現状です。また、社会とのつながりが希薄になってしまうことが、彼らの可能性を狭めてしまっています。これを解決するために、オリィ研究所は分身ロボットOriHimeを用いた就労体験の実証実験を2021年度から開始し、2022年度以降はバイオジェン・ジャパン社の支援のもと、実践的な遠隔就労体験を実施してきました。
プログラムの内容
新たに構築された「OriHimeお仕事体験プログラム」は、以下の3つのステップで構成されています。
1.
研修: 1日目から3日目は、ZoomやOriHimeを用いて先輩パイロットから指導を受けます。これにより、基本的なスキルを身につけることができ、自宅からでも研修に参加可能です。
2.
実践: 4日目からは実際にパイロットとしてデビューし、訪問する必要がなくても、遠隔でお客様をもてなす経験ができます。
3.
振り返り: プログラム終了後は、自身の経験を振り返り、得たスキルを深める時間が設けられます。
このプログラムの特筆すべき点は、自宅でタブレットやPCを用いてOriHimeを遠隔操作できる点です。参加者は先輩パイロットの指導のもと、安心して新しい経験に挑戦することができます。
参加条件と募集詳細
プログラムにはいくつかの参加条件が設定されています。例えば、「OriHimeを使って仕事をしてみたい」という強い意欲が必要であり、保護者の同意も求められます。また、インターネット環境とZoomを使用できるPCまたはタブレットを準備する必要があります。
募集期間
- - 募集開始日: 2025年6月25日(水)
- - 終了日: 2025年7月16日(水)
- - 参加者決定連絡: 2025年7月18日(金)
募集人数
若干名の報告があり、応募者が多数の場合は選考が行われます。参加希望者は「お仕事体験への意気込み」を映像で表現することが求められます。
協賛企業と今後の展望
このプログラムは、さまざまな企業の支援を受けて実施されています。特別協賛としましては、川田テクノロジーズやバイオジェン・ジャパンなどが名を連ねています。オリィ研究所は本プログラムが体験で終わらず、参加者が未来のキャリアに繋がるような機会となることを目指しています。
オリィ研究所のビジョン
オリィ研究所は、「人類の孤独を解消する」という理念のもと、障害や介護が必要な方々に向けた多様なサービスを展開しています。遠隔操作が可能な分身ロボットOriHimeをはじめ、様々な技術を駆使して、外に出ることが難しい方々に新たな可能性を提供しています。今後も、より多くの中高生に「働くこと」の選択肢を広げ、自信を持った未来を描ける社会の実現に向けて挑戦し続けます。
詳しい情報は【公式サイト】(https://orylab.com/)をご覧ください。