USDCを用いたキャッシュレス決済実証実験が2026年春に開始！

新たなキャッシュレス決済実証実験の開始

SBIホールディングス関連の企業、SBI VCトレード株式会社とアプラス株式会社は、2026年春に米ドル建てステーブルコイン「USDC」を利用した店舗決済の実証実験を行うと発表しました。この試みは、大阪・関西万博で得られたデジタルウォレットの成果をさらに発展させることを目指しています。

USDCとは？

USDC（ユーエスディーシー）は、法定通貨に価値を連動させた暗号資産で、暗号資産と同様にデジタルに取引できます。これにより、店舗での決済が円滑に行なわれることが期待されます。この実証実験がうまくいけば、キャッシュレスの未来に新たな可能性をもたらすでしょう。

目指すべき成果

今回の実験ではQRコードを使用して、インバウンド客を中心にUSDCの流通を促進することが目指されています。具体的には、USDCを保有するユーザーが店舗でQRコードを読み取ることによって決済を行い、SBI VCトレードが売上金を日本円に変換し、アプラスを通じて店舗に送金する仕組みです。このフローにより、ユーザーは手軽にUSDCを使った決済を行え、店舗も円滑に売上を得られるようになります。

ステーブルコインの取り扱い

日本国内ではこれまで、技術面や法的な課題からステーブルコインの小売決済が困難でした。SBI VCトレードは、国内で唯一の「電子決済手段等取引業者」として、法制度に基づいてUSDCを含むステーブルコインを扱うことができる企業です。そして、アプラスはQRコード決済の分野で豊富な加盟店ネットワークを持っており、今回の実証実験においては双方の強みを生かした協業が期待されています。

今後の展望

この実証実験が成功すれば、USDCをはじめとするステーブルコイン決済の商用化モデルの検討が進むことでしょう。また、加盟店のネットワーク拡大や、ウォレットや決済アプリとの連携も進められる見通しです。

本実証実験は、SBIグループの経営理念である「金融イノベーターたれ」を体現するものであり、顧客中心主義を基にした新たなサービスの実現に向けた一歩となるでしょう。