乳酸菌OLL2712の効果
2025-07-16 14:11:21

乳酸菌OLL2712株の抗炎症メカニズム、糖・脂質代謝改善の新知見を発表

乳酸菌OLL2712株の新たな発見



2025年7月、日本乳酸菌学会にて、明治と大阪大学、京都大学が共同で行った研究の成果が発表されました。この研究は、「Lactiplantibacillus plantarum OLL2712」乳酸菌が、免疫細胞から抗炎症性物質であるインターロイキン-10(IL-10)の産生を促すメカニズムを明らかにしたものです。このことは、糖・脂質代謝の改善に寄与する可能性があるとされています。

研究の背景と目的



OLL2712株は、明治が保有する6,000を超える乳酸菌ライブラリーから選ばれた特別な株です。この株は、これまでに慢性炎症の軽減を通じて糖・脂質代謝を改善する効果が確認されていますが、具体的なメカニズムは不明でした。本研究では、そのIL-10の産生に関与する受容体が解明され、健康維持に対するこの株の重要性が再認識されることとなりました。

研究成果の概要



研究の結果、OLL2712株は樹状細胞上に存在するTLR2とMincleという二つの受容体を介してIL-10の産生を誘導することがわかりました。樹状細胞は、外部からの異物を感知し、それに基づいて適切な免疫反応を引き起こす役割を担っています。この研究によると、OLL2712株はTLR2に認識された後、Mincleの発現を誘導し、その後Mincleが細胞内に取り込まれたOLL2712株を認識することでIL-10を産生することが示されました。

具体的な知見



1. TLR2とMincleの協調的作用:研究は、IL-10の産生にはTLR2とMincleの相互作用が必要であることを示しました。TLR2の活動がIL-10の産生に必要不可欠であるものの、単独では十分ではないことがわかりました。
2. Mincleの遺伝子発現:OLL2712株がTLR2に結合することで、Mincleの遺伝子発現が誘導され、これがIL-10の産生を促進することが明らかになりました。
3. 細胞内の役割:Mincleは細胞内に取り込まれたOLL2712株を認識し、IL-10を生成する重要な役割を果たすことが示されたため、IL-10の産生におけるMincleの重要性が強調されました。

研究の意義と今後の展望



この発見は、OLL2712株がもたらす健康への影響を科学的根拠に基づいて証明するものです。明治は、この研究から得た知識を基に、より効率的な健康維持製品の開発を進める方針です。COL2712株が持つ糖・脂質代謝改善特性を通じて、今後、広範囲な健康促進が期待されます。

まとめ



乳酸菌OLL2712株の研究成果は、私たちの健康維持に対する理解を深めるものです。特に、糖・脂質代謝の改善という観点からも、今後の研究の進展が待たれます。これからも明治とその合作機関による新たな発見が期待されており、私たちの健康に寄与することに繋がるでしょう。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
meiji
住所
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: 大阪府 明治 乳酸菌 OLL2712

Wiki3: 大阪府 明治 乳酸菌 OLL2712

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。