日本では、中高生の国際感覚を養うための重要な取り組みが進行中です。公益社団法人日本青年会議所(日本JC)が創設した「JCI JAPANグローバルユース国連大使育成事業」は、青少年が国際社会について学ぶ貴重な場となっています。このプロジェクトの一環として、2025年9月18日には、5名の大使メンバーが小池百合子東京都知事を表敬訪問しました。
昨年から続くこのプロジェクトは、2017年のスタート以来、国内外での研修を通じて青少年が世界の文化や価値観に触れる機会を提供しています。日本JCは、世界の課題を解決し未来の外交人材を育成することを目指しており、2025年には新たに20名の大使が選出されました。
特に注目すべきは、戦後80年にあたる2025年が「恒久的世界平和の実現」に焦点を当てている点です。この年、初めての試みとして日本とドイツの学生の相互派遣が実施されました。ドイツ青年会議所(JCIドイツ)との連携により、広島や東京での研修が行われたことが実を結び、訪問メンバーはその経験を語る機会を得ました。
訪問の概要は以下の通りです。
- - 日時: 2025年9月18日(木)17時30分~17時45分
- - 場所: 都庁第一本庁舎7階特別応接室
- - 訪問者: 5名のJCI JAPANグローバルユース国連大使(麻布高等学校、高校3年生の尾崎太亮、中学校3年生の河北礼、東京学芸大学附属国際中等教育学校の中高生たち)、日本青年会議所国際グループの議長、高杉龍司氏も参加しました。
この訪問で大使たちは、ザクセンハウゼン強制収容所での経験を基に、戦争の歴史や平和の重要性について意見を交換しました。小池都知事は、「自分の目で見て感じたことは非常に重要で、その経験を今後の活動に活かしてほしい」と激励の言葉を贈りました。この対話は、将来のリーダーである若者たちにとって、大変意義深いものでした。
今後の活動予定としては、引き続き平和啓発活動が行われ、2025年11月に開催されるJCI世界会議においても報告を行うことになっています。具体的には、11月7日にチュニスで、そして11月15日には東京で活動報告会が開かれる予定です。
また、大使たちの活動や情報はソーシャルメディアでも発信されており、Instagramでは『@jcijp_gyambassador』を通じて最新の情報を得ることができます。国際社会の一員として成長する青年たちの取り組みに、ぜひ注目していただきたいです。