株式会社ウイングビジョンは、2019年6月12日から新しい画像検査ユニット「AZVision」を市場に投入することを発表しました。この製品は、製造業における組立作業の検査を効率化することを目的としており、特に作業者の負担を軽減することが期待されています。
現在、日本の製造業では、機械化の進展にもかかわらず、多くの組立作業が依然として目視検査に頼っています。特に、さまざまな部品が使われる基板や、日々の仕様変更に対応する必要がある現場では、正確な作業が求められ、ミスを犯さないための厳しい環境に置かれています。こうした背景から、ウイングビジョンは「AZVision」を開発しました。
この新しい画像検査ユニットは、特許を取得した「メッシュマッチング」技術を用いたソフトウェアを搭載したタブレットPCを基盤にしています。作業者は良品の画像を簡単に登録でき、実際の検査もボタン一つで開始できるため、煩雑な設定作業はほとんど不要です。また、検査が行われた後は、良品であれば製造数のカウントや作業時間の自動測定が行われ、作業者や管理者にとって非常に便利な情報が提供されます。
さらに、検査中に撮影された画像は、ストレージに保存されます。これにより、品質クレームが発生した際には、どのような作業が行われていたかを検証することが可能になります。トレーサビリティが向上し、製品の信頼性の確保に寄与します。
「AZVision」は、シンプルな構成でタブレットPC、デジタルカメラ、ボタンボックスから成り、導入に際して高い柔軟性を持っています。このため、各作業者に一台ずつの導入が現実的で、実際の生産現場に即した対応が可能です。希望小売価格はオープンになっており、出荷は2019年の7月初旬を予定しています。
ウイングビジョンでは、2019年6月12日から14日にかけて横浜で開催される「画像センシング展2019」に出展予定です。この機会に「AZVision」を実際に体験し、その効果や機能を目の当たりにすることができます。皆さんのご来場を心よりお待ちしています。
「AZVision」の主な特徴は、以下のとおりです。
- - 欠陥品を出さない検査を実現するコンセプト
- - シンプルな構成により簡単な設置及び迅速な検査開始
- - ストレージ機能を活用したデータ管理
- - 作業進捗を視覚化する機能
- - Barコード読み取り機能により、検査結果の追跡可能
- - ソフトウェアのアップデートで機能が向上
- - 最大4台のカメラで多面検査が可能
このように、AZVisionは製造業の組立作業における新たなパートナーとして、効率的かつ高品質な生産を実現する道具となるでしょう。ウイングビジョンは、さらなる技術革新を目指し、ACアダプターやUSBハブなど、必要なすべてのパーツを含む製品を提供します。
これからも、製造現場のニーズに応え続けるウイングビジョンにご期待ください。