AI空調制御
2023-06-23 15:01:00

AIによる空調制御サービスでビルのエネルギーコストを大幅削減

AIによる空調制御サービスの新たな展開



近年、企業の脱炭素経営が重要視される中、空調に要するエネルギー消費の見直しが急務となっています。通常、ビルのエネルギー消費の約50%は空調が占めており、この分野でのコスト削減が求められています。NTTデータとハレックスは、この課題を解決するため、最先端のAI技術を活用した新しい空調制御サービスを提供開始しました。

サービスの特徴とAIの役割



このサービスでは、AIが建物内の人流や外気温をリアルタイムで分析し、快適な室温を維持しつつエネルギー使用を最適化するためのシナリオを自動生成します。従来の空調制御はフィードバック型で、室温の変動に対して反応する形でしたが、今回のサービスはフィードフォワード型です。これにより、事前に温度変化を予測し対応することで、不快感を軽減し、エネルギーの無駄を省けるため、最大で50%の電力削減が期待できます。

初期投資を抑えた導入



このサービスは、初期投資を抑える設計が施されているため、規模が大きくないビルでも導入が容易です。NTT研究所のAIモデルや小型の人流センサーを活用し、クラウドベースで運用されるため、導入面積が10,000㎡のビルでも十分に費用対効果を発揮します。さらに、既存のビルでも3か月程度と短期間で導入可能です。

また、トライアルプランも用意されており、実際にこのサービスを早期に体験できる点も注目されます。本導入を考える際には、トライアル料金が導入費用から割引されるため、初めて利用する企業にとっても導入のハードルが低くなります。

実際の効果



実際、JR新宿ミライナタワーや他の商業施設、オフィスビルで行われた試験運用の結果、空調機器の消費エネルギー量を最大約50%削減することに成功しました。これを年間のエネルギーコストで換算すると、一般的な大型ビルでは年間約1億円の削減が実現されるという驚きの結果が得られています。

今後の展望



NTTデータとハレックスは、急騰する電気料金を受けて、より多くのビルへこのAI空調制御サービスを提供する計画を立てています。2025年までに50施設に導入する目標があり、この取り組みにより省エネを推進し、脱炭素社会の実現に貢献することを目指しています。

省エネ対策の切り札として期待されるこの新しいサービスは、企業にとってのコスト削減の手段であるとともに、持続可能な社会を実現するための重要なステップとなります。

会社情報

会社名
株式会社NTTデータ
住所
東京都江東区豊洲豊洲センタービル33階
電話番号

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