チューリングの新展開
2024-12-25 10:41:07

チューリング、自動運転の未来を切り拓く資金調達を実施

Turing株式会社、通称チューリングは、東京都品川区に拠点を置く自動運転技術のスタートアップです。最近、政府系ファンドであるJIC VGIをはじめ、JR西日本イノベーションズやNCBベンチャーキャピタルから総額10億円の資金を調達しました。この資金調達により、チューリングは2025年に人間の介入なしで都内を30分走行できる自動運転システムの開発を目指しています。これに加えて、今後の事業拡大に向けたMLエンジニアの採用も計画されています。

チューリングが開発しているのは、カメラから得られるデータを用いて、AIがすべての運転判断を行うE2E(エンド・ツー・エンド)自動運転システムです。この技術により、運転時のステアリングやアクセル、ブレーキ操作を完全に自動化し、人間の介入が不要となることを目指しています。

特筆すべきは、チューリングが開発中のマルチモーダル生成AI「Heron」です。この技術は、複数のデータソースを活用して高度な運転判断を行うもので、さらに「Terra」という生成世界モデルを併せて活用することにより、リアルな運転シーンを動画として生成することも可能です。

また、「CoVLA Dataset」という自動運転向けのVLAモデルデータセットを用いれば、画像から得た運転環境を自然言語で詳細に説明し、適切な経路計画を導き出すことができます。このように、多角的な技術開発を通じて、チューリングは2030年までにハンドルのない完全自動運転車の実現を目指しています。

今回の資金調達に関しては、各投資家からも高い期待が寄せられています。JICベンチャー・グロース・インベストメンツの岸村俊哉氏は、チューリングのE2E方式の完全自動運転において、彼らの技術力に賞賛の意を表明しました。また、JR西日本イノベーションズの川本亮氏は、チューリングの経営メンバーとその技術者の力量を信じ、このプロジェクトが移動体験に新たな価値をもたらすことを期待しています。

同じく、NCBベンチャーキャピタルの林弘喜氏も、日本の自動車産業に寄与する企業としてチューリングに投資することの意義を強調しました。これは、ただの資金提供ではなく、自動運転技術の発展を通じて日本の経済に貢献するという明確なビジョンのもとです。

さらに、チューリングは随時新しい人材を求めており、1月15日と16日にエンジニア採用イベントを開催します。このイベントでは、同社の経営陣やエンジニアが参加し、開発の方針や戦略を共有する機会が設けられています。また、参加者との座談会や懇親会もあり、興味のある方はぜひ参加を検討してみてください。

チューリングは、その先進的なアプローチと技術を駆使して、自動運転が実用化される未来を現実のものにしようとしています。日本発の企業として、世界における自動運転の基盤を形成し、他国に先駆けて進化を遂げる姿勢には大いに期待が寄せられています。自動運転技術がもたらす新たな交通の未来が、どのように広がっていくのか、今後の展開から目が離せません。

公式ウェブサイトでは、採用情報やイベント情報も掲載されていますので、興味のある方はぜひぜひご覧ください。


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会社情報

会社名
Turing株式会社
住所
東京都品川区大崎1丁目11−2 ゲートシティ大崎 イーストタワー4階
電話番号

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