主要建設資材の需給動向は均衡 - 6月の需給・価格動向調査結果
主要建設資材の需給は均衡状態 - 6月の調査結果
国土交通省は、令和6年6月1日から5日にかけて、主要建設資材の需給・価格動向調査を実施しました。調査対象は生コンクリート、鋼材、木材など7資材13品目です。
調査結果によると、6月の主要建設資材の需給動向は、全ての調査対象資材において均衡とされています。価格は、アスファルト合材(新材)が「やや上昇」、それ以外の資材は「横ばい」という結果でした。在庫状況は、全ての調査対象資材において「普通」とされています。
被災3県(岩手県、宮城県、福島県)においては、セメント、生コンクリート、骨材(砂・砕石)、アスファルト合材(新材・再生材)、木材(製材・型枠用合板)が「やや緩和」という需給動向を示しました。その他の資材は「均衡」となっています。在庫状況は、異形棒鋼、H形鋼が「やや品不足」、その他の資材は「普通」とされています。
国土交通省は、今後も主要建設資材の需給動向調査を継続的に実施することで、建設資材の安定供給と建設事業の円滑な推進を目指していくとしています。
主要建設資材の需給動向調査について
国土交通省は、建設資材の需給及び価格の安定化、建設事業の円滑な推進を図るため、建設工事に必要な主要建設資材の需給、価格、在庫の変動状況を毎月調査しています。
調査対象資材は、生コンクリート、セメント、骨材(砂・砕石)、鋼材(異形棒鋼、H形鋼)、木材(製材、型枠用合板)、アスファルト合材(新材・再生材)、その他の資材(鉄筋コンクリート用プレキャスト製品、コンクリート二次製品、石材、タイル)です。
調査は、全国の建設資材業者や建設会社などから情報収集を行い、需給動向、価格動向、在庫状況を分析することで行われています。
主要建設資材の需給動向調査の重要性
主要建設資材の需給動向調査は、建設業界にとって非常に重要な情報源となっています。
調査結果によって、建設資材の価格変動や供給不足などを事前に把握することができ、建設事業の計画や予算編成に役立ちます。また、調査結果を基に、建設資材の安定供給のための対策を検討することも可能です。
まとめ
6月の主要建設資材の需給動向は、全ての調査対象資材において均衡状態にあることが明らかになりました。建設業界では、引き続き、建設資材の需給動向を注視していくことが重要です。
主要建設資材の需給動向調査結果についての感想
今回の調査結果を見ると、6月の主要建設資材の需給は安定していると言えるでしょう。これは、建設業界にとって非常に好ましい状況と言えるのではないでしょうか。
しかし、アスファルト合材(新材)の価格がやや上昇している点は、今後の動向に注意が必要です。原材料価格の上昇や需要の増加などが原因と考えられますが、今後も価格上昇が続くようであれば、建設事業の費用増加につながる可能性があります。
また、被災3県では、一部の資材で品不足が懸念される状況です。これは、震災からの復興需要が依然として高いことや、物流網の整備が遅れていることなどが原因と考えられます。被災地の復興事業を円滑に進めるためには、これらの問題点を解消するための対策が必要となるでしょう。
国土交通省は、今後も主要建設資材の需給動向調査を継続的に実施することで、建設資材の安定供給と建設事業の円滑な推進を目指していくとしています。この調査は、建設業界全体の安定と発展に貢献する重要な役割を担っていると言えるでしょう。