デジタル地域通貨「能美トチポ」の導入
能美市(市長:井出敏朗)は、2025年3月3日からデジタル地域通貨サービス「トチツーカ」を利用したポイント「能美トチポ」を発行すると発表しました。このサービスは、株式会社北國銀行(社長:米谷治彦)とDigital Platformer株式会社(社長:松田一敬)の協力のもと実現されます。今回の「能美トチポ」は、既に珠洲市と石川県全域で展開されている「珠洲トチポ」や「いしかわトチポ」に続くもので、地域内の100店舗以上のトチツーカ加盟店で利用可能となります。
「能美トチポ」は、マイナンバーカードを持つ市民が利用でき、1トチポは1円に相当します。利用の際にはトチカとの合算支払いが可能で、市民の便利さを向上させる仕組みです。また、換金はできないため、地域内での利用促進が狙われています。このデジタル通貨の目標は、地域経済の循環を促進し、デジタル化を進めることで生産性の向上を図ることにあります。
デジタル通貨「トチツーカ」の概要
「トチツーカ」は、ユーザーがスマートフォンのアプリを通じて、近隣の提携店舗でキャッシュレスで買い物ができるサービスです。このアプリは、2024年度のグッドデザイン賞を受賞するなど、評価を受けています。ユーザーは、自身の口座からチャージして使える「トチカ」や、キャンペーンで得られる「トチツーカポイント」を利用できます。トチカは、アプリに登録された預金口座からチャージし、1トチカ=1円で取引できます。
さらに、地域の自治体から発行される「トチポ」は、地域に根差した経済の発展をサポートするために設計されています。すべてのトチツーカ加盟店で利用可能で、地域内での消費を後押しします。トチツーカポイントも手軽に使え、ユーザーの利便性が高まります。
今後の展開と協力
「トチカ」のさらなる発展として、他の金融機関との連携や個人間送金機能の実装が計画されています。また、トチポの利用シーンを広げるために、ユーザー側で2次元コードを読み取る方式などの開発も進んでいます。こうした革新的なステップによって、各自治体のポイント事業のデジタル化が促進され、地域社会のサービス向上が期待されます。
能美市を含む石川県全体で、デジタル地域通貨の導入が進む中、地域経済がどのように成長していくのか、今後の展開に注目が集まります。
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