北陸観光DX推進
2024-08-09 12:27:31

北陸インバウンド観光DX推進事業が目指す新たな観光地の創出

北陸インバウンド観光DX推進事業が始動



北陸地域は今、インバウンド観光を一層強化するための新たな取り組みを始めています。観光庁が2024年度の「観光DXによる地域経済活性化に関する先進的な観光地の創出に向けた実証事業」において、金沢大学先端観光科学研究所を中心とした「北陸インバウンド観光DX推進事業」を正式に採択しました。この事業は北陸の3県、すなわち富山県、石川県、福井県が協力し、産官学が連携する形で進められます。

このプロジェクトの狙いは、旅行者の利便性向上や観光産業の生産性向上を図りつつ、観光地の経営をより高度なものへと引き上げることです。具体的には、「観光デジタル人材の育成と活用」の側面からも、地域資源を最大限に生かした努力が求められています。この一連の活動を通じて、旅行者の体験価値を向上させ、魅力的な地域の実現を目指す先進的なモデルが構築される予定です。

実施計画とデータ活用



事業は2024年9月から始まり、まずは人の流れを分析するための取り組みが行われます。具体的にはMACアドレスやAIカメラを用いて人流解析を行い、QRコードを使った多言語対応のアンケートでデータを収集します。このデータは、その後のマーケティング手法の検討・実践に活用され、観光地のユーザビリティを高めることが期待されています。

さらに、データのオープン化を進めることで、北陸エリア全体として観光業を底上げし、インバウンド観光の促進を図ります。このように、地域が一丸となって取り組む姿勢は、北陸の観光地に新たな価値をもたらすことになるでしょう。

能登半島の創造的復興



特に注目されるのは、能登半島における生業の再興や能登ブランドの強化です。地域の独自性を保ちながら観光地としての魅力を高め、創造的な復興を実現することで、新たな観光地を育てていこうとしています。また、北陸新幹線の敦賀延伸という大きなチャンスも活用し、観光振興をさらに一歩進める取り組みを強化していく方針です。

結束したコンソーシアムの構成



このプロジェクトに参加する組織は多岐に渡ります。国立大学法人金沢大学をはじめ、各県の観光連盟や経済連合会、地元の銀行や企業など、地域に根ざしたさまざまなプレイヤーが共に手を取り合っています。これにより、多角的な視点で観光振興を進めることが可能となり、地域経済の活性化に寄与することが期待されています。

北陸3県が連携し、インバウンド観光を強化するこの新しい取り組みは、観光産業に新たな風を吹き込むことでしょう。未来の北陸の魅力を共に築いていくために、地域の力を結集し、魅力的な観光地を育てていくことが、今日の私たちに求められています。


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会社情報

会社名
金沢大学 先端観光科学研究所
住所
石川県金沢市角間町金沢大学 先端観光科学研究所
電話番号
076-264-5920

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