治験業務の効率化
2026-09-10 09:05:20
倉敷中央病院が新システム導入、治験業務の劇的な効率化を実証
倉敷中央病院が実証した治験業務の効率化
近年、医療現場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中、治験や臨床研究のデータ収集も重要な課題となっています。特に、膨大なデータを管理する作業や書類の署名プロセスは、治験コーディネーターや医師にとって大変な負担となります。そんな中、倉敷中央病院は、株式会社JMDCの子会社であるリアルワールドデータ株式会社と協力し、治験業務を支援するシステム「TidyMed」を導入しました。これは電子カルテと連携したもので、実際の治験業務において業務の効率化が実証されています。
1. システム導入の背景と目的
倉敷中央病院は、質の高い医療を提供することを目指しており、臨床研究センターを中心に治験を積極的に推進しています。今回の取り組みは、治験に参加する医師や治験コーディネーターの業務負担を軽減し、よりスムーズに業務を行える環境を構築することを目的としています。具体的には、TidyMedの機能を活用して、データ収集の効率化を図っています。
2. 実治験における評価結果
TidyMedの導入による業務効率化は、具体的な数値で証明されました。従来の紙ベースの作業に比べ、併用薬記入の作業時間が約1/5に短縮され、データの記入速度が大幅に向上したことが明らかになりました。また、医師の署名プロセスも迅速化され、待ち時間が半分以下に縮小しました。これにより、治験業務全体のプロセスがよりスムーズになり、業務負担が軽減される結果を生み出しました。
2.1 併用薬記入の効率化
TidyMedの導入によって、併用薬の記入業務において効率化が図られました。作業時間は、従来の5.7分から1分に短縮され、全体平均でも約1/3に該当する時間の短縮が達成されています。これは、電子カルテとの連携によるもので、情報を一括で処理する能力が向上しました。
2.2 医師署名プロセスの迅速化
TidyMed導入の成果として、医師の署名が早まったことも注目すべき点です。署名依頼から完了までの所要時間が1.8日から0.7日に要約され、署名完了までの時間を中央値で評価することで、業務の滞留を防ぎました。この結果、データの早期固定化が実現し、モニタリング作業の前倒しも可能になりました。
3. 現場の声
実際にシステムが導入された医療現場からは、ポジティブなフィードバックが多数寄せられています。治験コーディネーターは、署名待ちや書籍の移動が不要になったことで、本来の業務に集中できるようになったと報告しています。また、医師もスムーズに対応できるようになり、業務の効率が大幅に改善されました。
4. 今後の展望
この結果を受け、倉敷中央病院はTidyMedの活用をさらに進めることを表明しています。JMDCとリアルワールドデータ社は、蓄積した実データを基に、今後のシステム改善や新たな機能の開発を進めていく方針です。日本全国の医療機関に向けて、DXが進んだ臨床研究の社会実装を推進していくことが期待されています。
まとめ
倉敷中央病院が導入したTidyMedは、治験業務の効率化の大きな一歩となりました。実際の治験現場でのデータに基づいた定量的な評価は、デジタル化が医療業界にもたらす恩恵の証となります。今後、さらなる利便性向上を目指して、全国の医療現場においても同様の取り組みが広がることが期待されます。
会社情報
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株式会社JMDC リアルワールドデータ株式会社、公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構、倉敷中央病院
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