マンガ文化の架け橋
2021-10-13 16:30:41
サウジアラビアと日本、マンガ文化の新たな架け橋を築く契約締結
サウジアラビアと日本のマンガ新時代
近年、日本のマンガ文化が世界中で注目を集めつつありますが、特に中東地域においてもその影響が見られるようになっています。サウジ・リサーチ&メディアグループ(SRMG)は、マンガ愛好者に朗報を届けるべく、日本の大手出版社である講談社とのコンテンツライセンス契約を締結しました。この契約により、SRMGが運営する『マンガ・アラビア』に、日本の人気漫画が正式に掲載されることになります。
多様なコンテンツが生まれる背景
SRMGは、すでに小学館、集英社、KADOKAWAといった日本の主要な出版社とパートナーシップを結んでおり、今回の講談社との契約はその流れにのったものです。こうした連携によって、アラブ地域に向けたより多様な漫画やコンテンツの流通が期待されており、アラブの文化的価値観に則った形で消費者に届けられることを目指しています。
SRMGのCEOアル・ラーシド・ジュマーナ氏は、「このライセンス契約がアラブ地域のマンガファンに新たな物語を届ける機会となる」と強調しています。これは単なるビジネス契約に留まらず、文化的な交流の架け橋ともなるでしょう。
講談社の手がける作品への期待
編集長のブカーリ・イサム氏は、「講談社は『進撃の巨人』などの作品で世界的に高い評価を得ており、著名な出版社とのコラボレーションにより、クリエイティブな領域が広がることを期待しています」と述べています。これにより、アラブ地域におけるクリエイティブな作品が増えることも期待されます。
講談社のライツ・メディアビジネス局の松本智氏も、「講談社にとってアラビア語圏での出版は初めての試み。アラビア語読者に向けた作品が多くのファンに愛されることを願っている」と新たな試みに対する期待を表明しています。
新たなコミュニケーションの場としての『マンガ・アラビア』
SRMGはまた、新たな創刊物として『マンガ・アラビア・キッズ』を発表しました。この雑誌はアラビアの子供たちにも親しみやすいデザインで、月刊誌として、さらには無料のデジタル版も提供されています。教育省との連携により、創刊号は学校にも配布されており、教育的な側面も提供しています。
さらに、今後は16歳以上の読者を対象としたマンガ雑誌も創刊予定で、ますますアラブ地域におけるマンガ市場の拡大が期待されています。
両国の文化交流を促進
このライセンス契約の締結により、日本のマンガがアラビア語圏で正式に流通することが可能となります。これによって、アラブの読者は原作の魅力をそのままに楽しむことができ、作り手にとっても新たな収益機会となるでしょう。また、アラブ地域で生み出された作品も積極的に掲載されるとのことです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。今後も『マンガ・アラビア』の活動から目が離せません。詳細情報は、@MangaAlarabiaおよび@MangaArabiaKidsをフォローしてください。サウジ・リサーチ&メディアグループは、今後も中東・北アフリカ地域でのメディア環境を変革し、新たな物語を届け続けることでしょう。
会社情報
- 会社名
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Saudi Research & Media Group (SRMG) PLC.
- 住所
- 1158 Makkah Road, Riyadh, Saudi Arabia
- 電話番号
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