日本情報通信がCES2025で発表した生成AIガイドアプリ「musubiii」
日本情報通信株式会社(以下、NI+C)は、2025年1月7日から10日まで米国ネバダ州ラスベガスで行われる「CES 2025」において、生成AIを活用した博物館や美術館のガイドアプリ「musubiii(むすび)」を初めて出展しました。全世界から集まった企業や訪問者が参加したこのイベントには、4500社以上が出展し、14万名以上が来場しました。
若手社員によるプロジェクト
NI+Cは、若手社員を中心に選ばれたプロジェクトチームにより、musubiiiの企画と開発を進めました。出展までの過程では、彼らがブース運営やプレゼンテーションを行い、約800名が彼らのデモやプレゼンを見学しました。参加者からは新たなアイデアや異なる視点でのフィードバックが寄せられ、これを今後のプロジェクト改善に活かす計画です。
グローバル人材育成への取り組み
NI+Cは、グローバル市場で通用する人材の育成を重視しており、海外での交流や技術習得支援を強化しています。若手社員の技術力や企画力を向上させるために、本出展は彼らにとって貴重な経験となりました。
「musubiii」の魅力とは
「musubiii」は、博物館や美術館を訪れる来場者に様々な言語で展示品の説明を行い、最適な観覧ルートを提示するアプリです。このアプリは現在24の言語に対応しており、多言語対応が必要とされる文化施設の業務を支援します。また、生成AIによって提供される展示物解説は、利用者の理解度に応じた難易度の調整も可能で、利用者それぞれに個別効果を提供します。
主な機能の紹介
musubiiiの主な機能には、以下が含まれています:
- - 多言語対応:24言語の選択が可能です。
- - 難易度別解説:利用者のリクエストに応じた解説を提供します。
- - 観覧ルートの提案:目的やスケジュールに適した観覧ルートを提示。
- - おすすめ展示物の紹介:次に観るべき展示物をアドバイスします。
- - 質疑応答:生成AIを使用したリアルタイムの質疑応答機能。
- - コメント機能:他の利用者との情報共有や意見の交換が可能。
このアプリは、文化財の保護にも寄与することを目指しており、訪れる全ての人々にとってより良い経験を提供する革新的なツールです。正式なリリースは2025年夏を予定しており、今後もユーザーからのフィードバックを基に機能改善を進めていく方針です。
社会貢献へのコミットメント
NI+Cは「おもひをITでカタチに」というスローガンの下、新技術を駆使して社会の課題解決に寄与していくことを目指しています。musubiiiを通じて、文化財を守りながら、もっと多くの人にアートや歴史に親しんでもらうための支援を行っていく所存です。 NI+Cは今後も様々なテクノロジーを取り入れ、革新を続けていくでしょう。