Shippio、国際航空貨物運送の免許を取得
1. Shippioの背景
Shippioは2018年に設立され、日本初のデジタルフォワーダーとして物流業界に革新をもたらすことを使命としています。その取り組みは、国際物流のデジタルトランスフォーメーション(DX)を牽引しており、特に近年ではさまざまなサービスの導入を進めています。これまでにも、フォワーディングオペレーションとクラウドサービスを組み合わせて提供する「デジタルフォワーディング」を始め、2022年には老舗通関業者をM&Aし、通関事業に本格参入しました。
2. 免許取得の意義
2023年には、一層のサービス向上を目指し、国際航空貨物運送の免許を取得しました。この決定は、急成長を続けるBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場と、BtoB-EC(企業間電子商取引)市場の拡大を受けてのものです。経済産業省のデータによると、これらの市場はそれぞれ9%、10.7%も成長しており、特に電子部品や医薬品の需要が高まっています。
3. 新たなサービス展開
Shippioは、「Any Cargo」や「Shippio Works」の提供を通じて、貿易業務の一元管理を実現し、主に海上輸送の課題に取り組んでいます。このたびの航空貨物に関する新たな免許取得により、今後は航空貨物においても直接フォワーディングを行い、クラウドサービスを通じて効率的な業務プロセスを提供することが可能となります。これにより、輸送時間が短い航空貨物における情報共有や進捗管理が飛躍的に改善されることが期待されています。
4. 今後の展望
Shippioは、航空貨物分野におけるサービスラインナップの充実を図ります。EC、IT・精密機器、医薬品産業など、航空貨物を多く扱う業者に対して最適なサービスを提供していく考えです。これにより、貿易業務のスムーズな実行と業務の効率化を推進し、最終的には貿易総合プラットフォームの構築を目指します。この取り組みを通じて、貿易業界全体での課題解決やデジタルトランスフォーメーションを進めていく方針を掲げています。
5. Shippioのビジョン
Shippioは「理想の物流体験を社会に実装する」という理念のもと、国際物流プラットフォームの構築を進めています。提供するクラウドサービスによって、運送情報の自動更新や見積もり・発注業務のシームレスな統合が実現し、デジタルならではの効率的なビジネスプロセスが確立されます。最終的には、顧客企業が国際物流のDXを通じて競争力を増し、持続可能な成長を遂げることを目指します。
おわりに
Shippioの新たな取り組みは、国際物流界に新風を吹き込むものとなるでしょう。未来を見据えたその戦略は、業界のスタンダードを変える可能性を秘めています。今後もShippioから目が離せません。