アルバイト採用状況
2025-01-15 11:42:08

2024年アルバイト採用状況:企業は人手確保に苦戦中

2024年アルバイト採用活動に関する調査結果



株式会社マイナビが実施した「アルバイト採用活動に関する企業調査(2024年)」の結果が発表されました。調査の対象は、過去1年以内にアルバイト採用に関与した20〜69歳の会社員1,500名で、企業の採用状況や傾向が浮き彫りになっています。

アルバイト採用目標が過去最高


2024年のアルバイト採用に関する目標人数は、平均44.0人と4年連続で増加し、過去最高を記録しました。しかし、実際の採用人数は平均22.3人に留まり、目標に対する達成率は50.6%という結果でした。前年と比較すると、わずかに4.5ポイント減少しており、企業が思うように人材を確保できていない現状が見えてきます。

この調査結果では、46.8%の企業が「採用が厳しかった」と述べており、特に[配送・引越し・ドライバー]の業種では61.1%が厳しい状況を実感していることが分かりました。これは人手不足が深刻化している証拠です。

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人材獲得のための施策


人材を効果的に獲得するために、企業が実施した施策の中では「給与の増額」が最も効果的と認識されています。76.3%が実施した場合、効果があったと感じているとのこと。次いで「シフトの緩和」や「正社員登用制度」が続きます。特に、福利厚生や勤務環境の改善が重要視されているのが今のトレンドです。

「勤務時の服装・身だしなみの規定緩和」や「給与のデジタル払い」の施策はまだ導入が多いとは言えませんが、実施した企業では65%以上が効果を実感しているとのデータもあり、企業はこのような施策を積極的に取り入れることが求められています。

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2025年のアルバイト採用の見通し


2025年のアルバイト採用に関する見通しについて、55.2%の企業が「厳しくなる」と思っていることが分かりました。このことは、過去4年間で増加し続けており、企業は採用に対するコストを増やす計画を持っています。全体の23.7%が採用費を増やす予定と回答し、人材獲得競争がさらに激化することが予想されます。

今後、企業が抱える厳しい状況の理由としては、人手不足や他社求人の増加、面接数の不足が挙げられています。これにより、より多くのコストを投じてでも人材を確保しようとする動きが見られます。

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繁忙期に向けた企業の対応


2025年の春季(3〜5月)が繁忙期になる企業が多く、62.8%の企業が繁忙期にアルバイトの時給を上乗せする予定となっています。平均的な上乗せ率は4.5%とのことで、今後の時給の動向にも注目です。特に事務や物流業界は需要が高まるため、給料の上昇が期待されます。

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結論


人手不足が続く今、企業は採用ニーズを高めていますが、それに伴い採用難易度も上昇しています。すでに採用活動の厳しさが数値として表れており、2025年に向けてはより一層の取り組みが求められています。特に、長期的な視点での人材確保や、そのための施策を強化することが重要です。労働人口の減少を逆手に取り、企業がどのような対策を講じるかが、今後の成長に繋がることでしょう。キャリアリサーチラボの研究員、元山春香のコメントも合わせてご覧ください。


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会社情報

会社名
株式会社マイナビ
住所
東京都千代田区一ツ橋1丁目一番一号パレスサイドビル
電話番号
03-6267-4155

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