primeNumberが「COMETA」をAIデータプラットフォームへと刷新
株式会社primeNumberは、2023年6月23日に「COMETA」をAIデータプラットフォームにリニューアルしました。この新モデルにより、データ活用が一層促進され、企業の業務改善に寄与することを目指しています。
生成AIの進化とその重要性
近年、生成AIは多くの分野で急速に普及しています。大企業から中小企業まで、さまざまな組織がこの技術を導入し、利活用しようとしています。しかし、これを効果的に行うためには、AIが扱うデータの品質が非常に重要です。PwC Japanの調査によれば、生成AIの導入効果が期待通りでない要因の一つとして、データの品質が挙げられています。
データの品質が低いと、AIが的外れな結果を出すことがあります。これは、AIがデータの背景や文脈を理解できないためであり、適切なメタデータが整備されていないと、誤った洞察を導きることに繋がります。Gartnerによると、2026年までにAIプロジェクトの60%が不適切なデータのために中断される可能性があると予測されています。
COMETAの機能と新たな取り組み
これまでCOMETAは、メタデータを管理するデータカタログ機能を提供し、企業の保有データを迅速かつ正確にビジネスに活用するための環境を整えてきました。今回の刷新では、生成AIを利用したデータの管理や探索を簡単かつ迅速に実現する「COMETA AI」として、市場に新たな機能を投入します。
新機能として、「メタデータ一括生成」や「個人情報検知」を加え、データ品質を向上させる新たな取り組みが始まります。これにより、安全なデータガバナンスの下で、誰もがAIの利点を享受できる環境を構築します。
「メタデータ一括生成」は、文書をAIが自動で処理し、データウェアハウス内のデータにメタデータを一括生成します。この機能によって、データ分析の精度が高まり、AIは常に正確なデータに基づいた応答を提供できるようになります。
さらに、「個人情報検知」機能は、データ内の個人情報を自動的に検出し、目視による確認作業を大幅に簡略化します。個別のデータだけでなく、複数のデータの組み合わせからも個人情報を特定し、リスクを可視化することができます。
また、対話型AIアシストが正式版としてリリースされ、ビジネスユーザーが自然言語でデータを検索・分析できる環境が整います。この機能により、「売上上位の顧客リストを教えて」と指示することで、AIが適切なデータを探し出し、必要なSQLを自動生成します。
AWS Summit Japanでの発表
2025年6月25日から26日にかけて開催されるAWS Summit Japanにて、primeNumberは新しいCOMETAの機能を紹介するブースを出展します。セッションでは、データ移行に関する課題解決策や、最新機能のデモを行う予定です。このイベントでは、業界の最新動向を学ぶ絶好の機会となるでしょう。
イベント概要
- - 日時: 2025年6月25日(水)・26日(木)
- - 場所: 幕張メッセ
- - 参加費: 無料
- - 参加登録: こちらから
まとめ
primeNumberが提供するAIデータプラットフォームとしての新生COMETAは、データの品質を向上させる新しい機能を搭載することにより、企業のデータ活用を支援します。この進化により、ますます効率的で効果的なビジネス環境の構築が期待されます。データ活用がますます重要視される中、COMETAがどのように役立つのか、今後の展開が楽しみです。